呼んでいないけどなんか出てきた。
お約束の絡まれイベント発生。相手をボコったレイを連れて逃げることにした。
最初に俺が降り立ったこの場所。
別に感慨深い分けでも何でもなくあの場から離れようと歩いたらここだった。
レイの手を握った俺は
「あのさ、レイ。」
そう言ってレイを見るとなぜか顔を赤くしてモジモジしている。
あの、告白とかではないですよ。
なぜモジモジしているんですか??
「レイ、人は脆いから無茶しちゃダメだよ。棍棒で殴られたでっかいおっさんはきっと
これから大変な治療の日々が待っているはずだからさ。」
そう言ってレイを注意すると
「メグミは知らないんだね。この世界はあれくらいの傷、チャチャッと魔法とか薬で治るよ。
きっと今ごろ、仲間が薬をぶっかけて直しているころだと思う。
だから気にしないで。もしメグミが怪我しても私がチャチャッと治してあげるから。」
右手の人差し指をくるくる回しながら笑顔でそう答える。
滅茶苦茶かわいいから何か許せる。
そう、レイは悪くない。
あのおっさんたちが悪いのだ!!
死なんかっただけ良かったと思ってくれればそれでいいか!!
「じゃぁ、これからどうする?すぐに戻ってギルドの前の
建物に行くって言うのはさすがにできないし。」
そういうと、
「観光すればいいんじゃない?この街初めてだし。」
とレイが観光しようを全面に出してくる。
そういや、人化も観光のためにできるようになったんだっけ?
とはいっても実は俺はこの街のことを何も知らない。
どれくらい知らないかというとこの街の名前も所属する国の名前も何も知らない。
この世界の常識もまったく知らない。
もう知らない尽くしだ。
「デュラン!!」
そう呼ぶと
「え?何??もう呼ぶの??今から寝るところなんだけど。」
ランプの中から出てこず声だけで返事をする。
呼べば出てくるんじゃないのか?
「おっとう~。呼ばれているのに出ないの?じゃぁあ~しが出て良い?」
?かわいらしい女の子の声がする。
もしかして家族がいる、娘がいるって言ってたのは本当なのか??
「外に出たいのか?別に出てもかわまんぞ。出たところでモヤシなガキンチョがいるだけだ。
女だからって何かできる訳でもないチキンだ。実害もないから遊んでやれ。」
コイツ聞こえているの分かっているのか??
それとも俺をバカにしているのか?
チキンでモヤシなガキンチョって・・・。あっているだけに悔しい。
「呼ばれていないけど飛び出てきたよ~~ン。」
腰につけているランプから煙とともに女の子が出てきた。
シルバーのツインテールの女の子、胸にはサラシ、
ダボダボのデュランと同じようなズボン、でもって素足。
年齢的には12、3歳くらい?
レイをみて綺麗耐性ついちゃったのか綺麗な顔立ちとは思うけど、
かわいいとは思うけど、なんだかな。幼いからか?
「ぺったんこだな。」そう思っていると
「おまえ、今スケベなこと考えてただろ?」
と俺のほうを指差す。
「いや、ぺったんこだな~と」
何か無礼な奴と思ってしまったからか、素で本音を答えてしまった。
そうすると女の子は涙目になって
「おっぱいなんてな!!でかけりゃいいってもんじゃないんだぞ!!でかいってことはな!!
それだけそっちに栄養とられているってことだ!!要するに頭が悪くなるんだよ!!
わかったか!唐変木!!あ~しをいやらしい目で見るな!変態!!スケベ!!チキン!!」
彼女曰く、おっぱいが大きい女性はバカなんだと。
ふとレイを見ると、あ!青筋立てて顔が歪んでる。
「負け惜しみだと思って聞き流してあげては??」
レイはにっこり笑って
「フッ、そうね、その理屈からすると子供は皆天才ね。
人の容姿で知能のレベルが分かればさぞ楽よね。
おっぱいは大きい人は皆バカと?
その考え方自体がバカな凝り固まった考えだというのに。
胸も脳も小さいお子様には帰ってもらったほうがいいのでは?」
腕を組んで女の子の方を睨んでいる。
女の子もレイを睨んでいる。
何かすごくここから逃げ出したい。この場に居たくない。
どうにもならない状況になってきているので
「君の名前は?」
流れを変えてみようと試みた。
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