ダンジョンで風呂
登場人物おさらい
俺・・・本名吉永恵。16歳。この物語の主人公。最近メキメキ強くなるがまだまだと思っている。
レイ・・・本名は長いが親からフィナと呼ばれている。俺の願いで伴侶となった魔族だが絶世の美女。異常に強い。最近テレビに毒されている。あと、エロいことばかり言ってくる。
やっちゃん・・・本名田村弥生。俺の幼なじみで真の勇者。レベル不明だが非常に強い。毒舌ですぐ暴力をふるう。最近エロい。
カミーラ・・・降魔の壺で呼び出されたでっかいスライム。女性の姿で非常に美しい。相当大きいものでも飲み込み、何でも食う。
ミドラ・・・父親に代わって俺の願いを聞いたりレイの願いを叶えたりする魔人の娘。父親はデュラン。
観月・・・国防に携わる政府の人。旅人で内閣総理大臣を見事に巻き込み一緒に行動している。
仲間・・・観月一行の一員。戦士をしている。見た目は厳ついが結構臆病。レイを滅茶苦茶恐れている。
高村・・・観月一行の一員。魔法使い。レイの魔族の姿を見てから惚れている。ちょっとレズっ気のあるお姉さん。レイの裸を見てぶっ倒れたことがある。
志田・・・観月一行の一員。僧侶。見た目は可愛らしいが芋っぽい。レイのことが大好き。レイの裸を思い出すと鼻血が出るが自分の回復魔法ですぐ止める。
ジル・・・ギルドにいつもいるレイファンクラブの会員No.1。運営にも携わっている。強面のでっかい姿とは裏腹にここのいる中では非常にまとも。馬車を操る天才。
山のような大きさのドラゴンの骸に隠れて風呂が出来たみたいだ。
目隠しになって丁度いい。
女性陣2人とレイ、やっちゃんはキャァキャァ言いながら風呂を楽しんでいる。
俺達男共はBBQを楽しみつつだらだら過ごす。
そういや、カミーラってどうなったんだろ?
俺が向こうの世界で呼び出したスライムの頂点、カミーラ。
『ミドラ、カミーラ覚えてる?どうしているかわかる??』
俺の質問にミドラが
「召喚すれば?」
なにそれ??召喚??俺そんなことできるの?
スキルを確認するとあった!そういやサブ枠に理由もわからず召喚士入れてたわ。
ノートにある召喚の文字に触れると何を書いているかもわからない円陣が出てくる。
「あぁ!!やっと呼ばれた〜〜〜!!」
伸びをしながら、出てくるカミーラ。ゴメン忘れてた。
「主様、呼んでいただきありがとうございます。何か用でしょうか??」
俺に頭を下げるカミーラ。
「その辺に転がっているドラゴンの遺骸、片付けてくれる?」
カミーラは嬉しそうに頷き俺の近くのドラゴンから飲み込み始めた。
美味しい美味しいと言って飲み込んでいく。人の消化の時間とさして変わらずどんどん食っては消化していく。
「カミーラってさ。レベル上がったりするの??」
「ハイ!強い魔物を食べればレベルが上がります。今、凄く幸せです。コレ全て主様が?」
全てではないけど幾つかはね!とだけ答える。あまり大きなウソはいけない。
どんどん食っていく。嬉しそうに食っていく。あんなに大きなドラゴンをバクバク食っていく。
それを見た観月や仲間、浅田は口をポカ〜ンと開けて見ているだけだった。
どんどん食べてどんどん食べて・・・あ、それはちょっと待って!!と言う前に食べちゃった。
目隠しになっていたドラゴンの遺骸まで食べてしまった。女性陣の悲鳴が聞こえる。俺達から丸見えなのだ。ごめんなさい!!
「カミーラでっかいスライムになって壁になってあげて!!」
俺の機転で見えにくくなった。目を凝らせば見えないこともない。だが光り輝いているので相当頑張らないと人と認識できない。コレなら良し!!
それでも後でこっぴどく怒られた。カミーラも俺の横で正座させられてた。ごめんね。
「で、この子、何なんですか?」
レイがスライムとだけ言ってあげてた。
「私はすべての粘液性生物の頂点、カミーラ!!弱小なる人の子よ!ひざま・・・」
言い終わる前にやっちゃんのマジな鉄拳が飛んできていた。カミーラの一部が飛び散る。
「ちょっと!!死んだらどうするの!!?物理無効じゃなかったら死んでたわよ!!」
知ってるから殴ったというやっちゃん。知ってたんだ。
物理無効っていいな。そんなことを思っていると、
「物理無効って無敵っぽく聞こえるけど魔法にむちゃくちゃ弱いのよ。」
レイが補足してくれる。フ〜〜ンと俺が頷いていると
「私は魔法にも強いわよ。伊達に頂点じゃないのよ!」
胸を張るカミーラ。見た目超巨乳だけに凄い圧力だな。
「この娘さんは魔物ってことですよね・・・。」
「主様の従魔です〜!!」
俺にまとわりつくカミーラ。厄介だ・・・。レイの顔に青筋が浮いている。
グイグイ引っ張って引き離そうとするがすぐにちぎれて離せない。ぶちぶちちぎれていくのでレイが凄く怒っている。
「ほほほっほ!!私の主様は私が独占しますわよ〜!!」
悦に浸るカミーラに火炎を投げつけるレイ。それを躱し逃げ切るカミーラ。
火炎・・・俺に当たっています。
慌てて消しに来るレイ。マジで頼むわ。こいつが避けたら当たるの目に見えるでしょ??
「ちょっと!!魔石どうするのよ!!この子食べちゃったじゃない!!」
やっちゃんが滅茶苦茶怒っている。デカイドラゴンの魔石だからそりゃぁ高いんだろうな〜。
「レベル上げるのに使っちゃったからないわよ〜」
舌を出してやっちゃんに言うカミーラ。やっちゃんは大剣で切り刻んでいるがカミーラは笑っている。
物理無効スッゲ〜〜!!
「で、レベル上がったの??今いくら??」
俺の問にカミーラが飛んで抱きつきながら
「今402で〜す!!」
100以上上がったんだね。良かったよかった。
「「レベル高くなったしここに廃棄でいいんじゃない?」」
申し合わせたようにレイとやっちゃんが同じことを言う。
後ろで笑っている観月一行。浅田はイビキかいて寝ている。このうるさい中寝るなんてさすが大物だな。
「主様、恵様、置いて行ったりしませんよね??」
泣きながら俺に膝を突いて手を合わせて懇願する。
「俺はお前のこと気に入ってるからそんなことしない。」
ガッツポーズして俺に抱きつき舌を出してレイとやっちゃんを挑発している。
うるさい娘が一人増えた感じだな。
やっちゃんの蹴りがカミーラを貫通して俺に当たり俺が吹っ飛ぶ。
「な、なんで??」
俺は気絶をして今日のダンジョンが終了となった。
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