放課後のほのぼの
殺伐パートは当分ないと思います。ほのぼのしたいんだよ。俺はね。
殺伐とした時間も終わり夕方の気持いい風が流れる。
俺は携帯を出して観月に電話をした。
そして戸崎のババァがやってきた悪行の数々を暴露する証拠を渡すと伝えた。
それから１時間ほどで観月がやってきてその証拠を受け取りお礼を言う。
俺達が野党のものに狙われたことを謝っいたがあんたの責任は全く無いだろ？
話しによれば観月が接触したから俺達の存在がバレたのかもとのこと。
どうでもいいけどね。襲ってくる奴はこれからもこうやって始末していくから。
俺は家に帰る。やっちゃんは今日うちに泊まるそうだ。まぁあんなことがあった所だからそうしたほうがいいよ。やっちゃんとレイは銭湯に行くそうだ。美久も元気になったみたいで一緒にいくと駄々をこねていた。
元気になってよかった。と言っても実は俺の願いでその周辺の記憶をいじってある。だから恐怖心とかも残っていないはず。治したから傷もない。だから月曜日から元気に学校にいけるはずだ。
俺は・・・罪悪感がやっぱりある。今回のことでは誰一人死んでいない。が、一回は死んでいるものがたくさん居る。それも俺の手で殺しているんだからちょっとね。怒りが大きく心を占めているときは良かったけどその怒りが消えるとやはり罪悪感は残る。俺は子供でも容赦なく始末できる冷酷な部分があるみたいだ。
俺はレイややっちゃんの幸せのためならどんなこともすると決めている。それが自分の身を滅ぼすことになったとしても・・・。
だから俺はもっと強い心と体を持たなければならない。今のままではこれから先の戦いに勝つことなく終わってしまうだろう。どんどん強くならなければ・・・。できれば早急にやっちゃんほどの強さにはなっておかねばならない。俺とやっちゃんの差はどれほどなのか？気にはなる。だがいつか超えた日にはわかるはずだ。彼女のいる高みがどこなのか？レイのいる高みがどこなのか？
今彼女たちが俺にレベルを言わない理由は見えない高みにいる存在でそこまで来るまでに挫折しないようにという配慮なのかもしれない。
俺はベッドで寝転がり考え続ける。
このまま彼女たちと一緒にいてその高みまで到達できるのか？自力でどうにかしようとしたほうがいいのでは？ここは願いを使って手っ取り早くか？いやいや、それはダメだ。努力のない力を持ってしまったらきっと暴走してしまう。
俺は悩み続ける。彼女たちと離れて強くなるという選択は２人にとっても嫌と言うだろう。それは彼女たちの幸せに俺がいるというのが前提であるならそれを壊すことは俺にとってはしてはいけないことなのだから。
「は〜どうしよ〜。」
凄い悩みだ。数カ月前の俺からは考えられない贅沢な悩みだ。
リア充はリア充で悩むもんだな。
「「「ただいま〜〜」」」
お！３人が帰ってきたようだ。
「ちょうどご飯が出来たのよ！！いいタイミングね！恵呼んでもらえる？」
そんな声が聞こえる。俺は声をかけてくるのを待っておこう。
「お兄ちゃん、起きてる？ご飯だって。あとさ、今日はありがとう。私が倒れているのを連れて帰ってくれたんだってね。その時はお姫様抱っこ？？」
なんかよくわからないところに質問が来たな。
あ、うん、そうだけど・・・。と言う俺の回答にスキップして俺の部屋を出て行った。
俺には美久が考えていることが全くわからない。
「いただきます！」
皆の声でご飯が始まる。ちなみに今オヤジはいない。トラブルがあったらしく帰ってこれないそうだ。
がんばれオヤジ！！明日の朝、汚い話をしないからって死ぬなよ！！
晩飯の後、俺は風呂にはいる。
『コンコン』
ノックがする。何？
「お兄ちゃん！背中流すよ！」
いきなり入ってくる美久。えぇ〜？？
「前は一緒だったからいいじゃない？」
とか何とか言いながら背中を流しにかかる美久。
お兄ちゃんの背中広いとかお兄ちゃんの首綺麗とかちょっとおかしな感想を述べながらお風呂場にいる美久。俺はどうすればいいの？？誘えばいいの？？全くわからない。正解をミドラに頼めばいいのかな？
「ちょっと体冷えてきた・・・お風呂浸かっていい？？」
美久がそんなことを言い出す。ええっと、よろしいんじゃないでしょうか？
そう答えるしかない俺。それを聞いてすぐに真っ裸になる美久・・・。
君はもうお年ごろなんだからお兄ちゃんとお風呂浸かっているのはおかしいと思うよ。
「お兄ちゃんも数えて！１，２，３・・・」
１００まで数えて美久はお風呂から出た・・・ウキウキしながら。俺は何をしているんだ？
俺も体を拭いてパンツ一丁で部屋にはいる。
「おぉ！！」
何で俺の部屋にいるの？２人共！！
寝るときは同じ部屋だってさ！！
で、恒例のキス大会か？
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