拷問尋問3
肩で息をしている男は俺にその担いでいる人を下ろして欲しいと頼む。
こいつの大事な人なんだろう。どう見てもこいつと変わらないくらいの歳のようだが。
「俺は依頼を受けてから怪しいと思って調べた。なんたって人を攫うだけで数億だぞ?おかしいだろ!!だから調べたんだ!!そうしたら大使館の男の後に政治家がいた!!しかも日本のだ!!そいつが陰て操っているんだ!!野党でいつもテレビに顔を出しているから皆も知っている顔だ!!戸崎っていう女だ!」
戸崎?あのいつも首相に喰い付いている馬鹿女か?支離滅裂の話をして矛盾を突かれて悔しそうに帰っていく印象の政治家。あんなやつを毎回当選させる地区もどうかと思うが・・・。政治献金の詐取をしておいてのうのうと政治家に復帰する厚顔無恥のゴミ。それが黒幕?
「良かったね。メグミの喜ぶ情報だったみたい。痛い思いしなくて済みそうね。」
にこやかなレイ。そう痛い思いをしないだけだけどね。
「デュラン!!じゃなかったミドラ!!戸崎をここに捕まえて連れてきてくれ!!」
「その願い叶えてやろう〜」
魔法陣と共に現れる女、戸崎由美子。グルグル巻ではなく手足を縛られた状態でこの場に現れる。
「!なに??何が起きたの??あ、あなた達は!!?」
「拷問地獄へようこそ!!あなたにはいっぱい聞きたいことがあるのでこの場にお越しいただきました〜。」
俺がニッコリ笑って彼女の前に立つ。
「何のつもり?私にこんなことしてただで済むと思ってないでしょうね!!」
「うるさいババぁだな。レイ、刀くれる?」
俺に刀を渡してくれるレイ。その刀にやっちゃんに火炎魔法を唱えてもらう。真っ赤になった刀身で戸崎の両足を切り落とす。
「あぁぁぁぁあぁぁ!!」
痛みで喚いているが全く血が出ない。切り口は焼けて炭になっている。そりゃそうさ、出血死なんて生ぬるい死に方はさせない。
口から涎を流しながら暴れ回る戸崎。汚いババぁだな。
「で、俺達がどうなるの?あんたはこの場でほぼ確実に死ぬんだけど?俺達がそうした形跡も痕跡も一切ないよ。どうやって俺にたどり着くの??」
赤い刀身を右肩に刺して俺が静かな声で言う。戸崎の肩はブスブス音を立てながら沸騰している。
「助けて、助けて」
泣きながら小声て言い続ける。気持ち悪いババぁだな。
「じゃぁこの場にいる依頼を受けた方々とその血縁者たちにはご退場願いますか?」
俺がポンと手を叩きお開きを宣言すると生きているものから安堵が溢れる。
「カミーラ、全員食い殺して・・・」
俺の命令に全員驚愕の顔をしている。
「話が違う!!話せば許すんじゃないのか??」
俺はそんなこと一言だって言っていない。もうこうなったら全員消してしまうのが一番だろう。
そう伝えると
「誰にも言わない!!もうあんたたちには絶対近づかない!だから助けてくれ!!」
全員がわめき始めた。うるさい奴らだ。
カミーラに指示を出し近くの人からどんどん飲み込んでいく。それを見て絶望の表情の実行犯の男たち。
そして実行犯を飲み込み始める。
時間のない世界でこんなことを言うのも変だがたった15分ほどで全員消化されいなくなる。
気持ちが少し晴れた。
『ミドラ!さっき殺した連中を生き返らせて記憶をすべて奪え。そして俺達への恐怖心だけ植え付けておいて。それでこいつらの住んでいたところに放り出しておいてくれ!!』
願いを心の中でいうといつもの件と共にゴミの血縁者たちの残骸諸共消えていなくなった。
さて、黒幕登場していただいたのでこいつにはもっと面白いイベントを用意してあげよう。
面白いとか、ここが気になるとか、疑問とかありましたらコメントしてください。
楽しめそうだと感じたらブックマークおねがいします。
とても励みになります。
ポイント増えていると元気でるので下のところから評価もお願いしたいです。