拷問尋問2
尋問中です。
人への殺傷表現があります。ご注意を。
レイが『降魔の壺』をアイテム袋から出す。
レイはいつの間にかアイテム袋をこちらの世界に持ってくることができるようになっていた。
やっちゃんに聞いたらしい。俺にも教えてよ。
「これで呼べばいいんじゃない?」
レイが言うにはレベルを凄い高いものにして話のわかるものを呼びだせば言うことを聞かせることができるそうだ。言うことを聞かせることができれば元の世界に返すこともできるらしい。話の出来ないものは殺すしかないらしい。まぁ殺せるレベルのものを呼べばいいのか。
降魔の壺にレベル300と書き込む。そして3回叩くと1体だけ大きな魔物が出てきた。
これ見たことあるよ。スライムだよね。キラキラ輝いてるけど・・・。失敗じゃん。
「私を呼んだのはあなたですか?私の名はカミーラ。すべての粘液性生物の頂点。で、何用か?」
スライムの頂点なんだ。話せるから成功?
「貴様の名前なんぞどうでもいい。今から私達の命令に従うなら殺しはしないが聞けないというなら今すぐ死んでもらう。」
レイが目の前に立つだけで恐れおののくスライムの親玉。レベル300だもんね。俺でも気合があれば何とかなるレベル。レイがそれの前に立つと・・・ああなるんだ。
「聞くわ。聞きますわよ。そんなに簡単に始末するっていう発想が恐ろしすぎます。」
「じゃぁ、メグミの従魔になって一生仕えなさい!!」
「あの人のですか?別に構いませんわよ。強そうですし。それにいい男だし・・・。」
顔を赤く染めるスライムの親玉・・・。俺はさすがにアレに欲情はしないと思うな。でかすぎるだろ・・・。
「デカイからどうしようもないもんね。人サイズならまだしも・・・。」
やっちゃんの一言に体をいっそう輝かせて縮小するスライムの親玉。
「カミーラです。以後お見知りおきを!」
俺の前で膝を着いて頭を下げる。腕にはちゃんと主従の紋が出ている。
綺麗な女性に変身した・・・。これならいけるな・・・。と思ってしまうがレイが肘鉄を俺の腹に入れる。
痛いです。ごめんなさい。
さて、尋問の再開だ。
リーダーの血縁者を無作為に選んで指を指す。美しい姿の女性は口に無理やり人を入れて飲み込む。大きく太った姿のカミーラの中が透けて見える。人がもがき苦しみながら溶けていく。すごいスピードだが消えてなくなるまで動き続けている。ほんの1分ほどで消化して元の美しい姿に戻った。
グルグル巻の人はすぐ横で食われる身内を見てなにか喚いているが知ったことではない。
「さて、次は誰かな?いきなり大事な人にあったっても知らないよ。」
どれにしようかな?で選ぶ。その瞬間
「まて!!待ってくれ!!」
そんなことで俺は止めない。カミーラが掴むと
「C国の依頼だ!!C国の大使館から来た男に仕事を依頼されたんだ。」
カミーラはどうするの?みたいな顔をするが俺はそのまま続けろと命令する。
カミーラは掴んだ人をそのまま口に飲み込んだ。そうして消化が始まる。
「それは知っている。俺の喜ぶ話ではないな。」
消化が始まってもがき苦しむ・・・ロープも服も溶けて人の体の消化が始まる。あぁこいつの息子なんだろう。
「ゲプッ」
ア、失礼みたいな顔で俺に舌を出すカミーラ。魔物だから人のマナー気にしなくていいよ、まだね。
リーダーの男は喚いているが気にしない。どんどん飲み込んでいくカミーラ。
「人をこんなに食べたのは初めてね。思った以上にまずいわ。」
ゴメンね。まずいもの食べさせて。
さて、後数人か・・・。俺が面倒になって全員いける?みたいな話をしていると。
「待ってくれ!!何が聞きたいんだ!!?俺の知っていることは何でも話すからもう止めてくれ!!」
泣きながら喚く男にレイが蹴りを入れて黙らせる。
「お前は俺の欲しい情報を持っていなさそうだ。」
やっちゃんが肩をすくめて男を見つめると
「なぁ、あんたもなんか言ってくれよ!!俺達は依頼されただけだ!!だから知っていることもたかが知れている。彼の妹さんのことは謝るからもう止めてくれ。あんたからも頼んでくれよ!!」
やっちゃんに向かってわめき始めた。うるさいゴミだな。
「カミーラってさ、さっきのサイズならここにいる全員飲み込める?」
カミーラに聞いてみると元のサイズならここにいる人間をすべて飲めるとのこと。
元のスライムらしい姿に戻るように指示をする。
大きな光り輝くスライムへと姿を変える。
その中に俺が1人放り込む。それを見て男たちはガタガタ震えている。
レイも手伝って放り込み始める。
「俺は誰の依頼か知っている!!怪しいから調べたんだ!!」
今まで震えているだけの男がそう言い始めた。
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