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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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世界はまた動き出す!そして俺たちも

いよいよ冒険の始まりだ!!と言いたいんですけどね。

魔人、あ、デュランね、ランプの中に入っていった。


ガヤガヤ

ザワザワ


まわりが動き始めた。

いきなり美女が現れるというハプニング。

これはこれでパニックになるのでは??と思ってしまったが杞憂に終わる。

もしかしたらデュランの言う通り魔人と魔族が部屋の真ん中にいても気づかなかったかも。

そんなことを思っていると仮面を被ったバニーちゃんが俺に向かってこう言った。


「あんたさ、職決まったの??」


職?

そういや、ノートに職業不明って書いてあったような。

住所不定職業不明、地球なら白い目でみられる可能性もある状態だな。


「いや、決まってないです。どうすればいいですか??」


普通に聞き返してみると


「この建物の前に職業決められるところがあるからそこで決めてきな!!

何になれるかは分からないけどそこに行けば適正なんかも見てくれるよ。

まぁ、上級職になんかなかなかなれないからあまり期待はしない方がいいよ。」


そういうとなぜかまわりの酒飲んだり飯食ったりしている客も笑いだした。

気にせずレイと一緒に建物を出ようとすると


「おい、綺麗なねーちゃん連れてんのか?お前みたいなモヤシにはもったいないな。

俺がもらってやるからさっさと向こうへいってきな。ケッ!」


ドンッ!!


そんな台詞を吐きながら、でかいおっさんが入り口の外へいきなり俺を押し出した。

振り向いて文句言おうと思ったらレイがそのおっさんの後頭部をつかんで

引きずって入り口から出てきた。

え?さっきの瞬間でもうおっさんやっつけてるの??

おっさんを見ると泡を吹いて白眼になっている。


おっさんの仲間らしい3人が慌てて後ろから追いかけてきた。


「おい!!クソ女!!てめ~何しやがる!!俺らが誰か分かってそんなことやっているのか?」


なんか小物っぽいモブ感ある台詞を吐いてきたな。

それを言ってしまったらもうやられるしかないんじゃない?


「私の主に無礼を働いて何が『何しやがる』だ!!貴様たちこそ何しやがる??」


主従契約の腕輪を見たときよりも顔が怒っているように感じる。

あれ?もしかしてレイさん、滅茶苦茶キレてる??


「ふざけんな~~~~!!」


そう言いながら一人の男が棍棒のような武器でレイに向かって飛びかかった。

棍棒のような武器がレイに当たる前にレイが頭を掴んでいたおっさんを盾にして

攻撃を受ける。


「グボッ!」


顔面に棍棒のような武器を受けて

でっかいおっさんの顔が凹んで鼻や口から血がドバドバ出ている。

進学校に通う俺にとって喧嘩なんて縁遠い物。

人の顔があんなになって血がドバドバ出ている・・・。

きついなんてもんじゃない。足がガクガクしている。

俺がビビって口をあんぐり開けてマヌケな状態で硬直していると

レイはでっかいおっさんを男たちの方に片手で投げて

でっかいおっさんの仲間と思われる二人にぶつけた。


2m位の身長と150キロは軽くあるであろうでっかいおっさんの直撃を受けて

2人のおっさんはピクリとも動かなくなった。

それを見た棍棒のような武器を持つ男(棍棒のおっさんと命名)

は腰を抜かしてしまったようだ。


「ひぃぃ。」


か細い声とともにブルブル震える棍棒のおっさん。


「次はないですよ。」


レイは棍棒のおっさんの前まで歩いていき、体をくの字に曲げ、顔を近くに持っていき、おっさんの頬に人差し指をゆっくり滑らしながら笑顔で甘えるようにそう言った。

棍棒のおっさんは震えながらコクコク頷くだけだった。


気がつくとギルドの中にいた人々や仮面のバニーちゃんがまわりで見ていた。

どう見ても皆ドン引きしている。


「レイ、ちょっとここから離れようか・・・。」


情けない自分を奮い立たせてレイに声をかける。

その場から離れると言う選択を何とか実行する小物な俺がそこにいた。

レイの左手を握ってゆっくりこの場から離れる。そんな俺は今、足がふるえている。

レイの手を握る右手はかなり振るえている。多分レイもそれに気づいているはず。

そうして俺とレイは俺が初めてこの世界に降り立った場所まで歩いてきた。



おもしろい、気になるなどありましたら評価お願いします。

私のモチベーションにつながってきますからコメントもあればうれしいです。

あと、誤字脱字などの報告もあればうれしいです。





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