平和はいきなり終わりを告げる。
地球です。
俺は目を覚ます。
「・・・またか・・・」
ここからか・・・。
「あれ?珍しい。私より先に起きているなんて。」
レイが俺を見て驚く。そして優しく俺にキスをする。
「おはよう。」
顔を赤くして言うレイ。かわいい・・・。守らねばならない。心の底からそう思う。
彼女の幸せを第一に考える。それが今の俺の最大の課題だな。
「ウ、ウゥン!!」
美久が布団の中から咳払いをする。どうやら見ていたようだ。凄い頬を膨らませている。
お前はなぜ不貞腐れている?お兄ちゃんには理解できないぞ。
「お母さん公認だからって人前でキスするなんて・・・」
涙目で抗議してきた。年頃の妹の気持ちを汲むのはすごく難しいな・・・。
膨れたまま俺の部屋を出て階段を降りていった。
「なんか悪いことしたみたいだな。」
俺はレイに向かって言うとレイはなんとなく何かに気づいているようだ。
俺達も朝ご飯食べて学校行く準備しないとね!!!
「は〜〜〜お父さん今日は出ないんだけど・・・」
オヤジは朝一番に汚い話をしないと死ぬ呪いでもかかっているのか??
そう思ってしまうほど毎日トイレ的な話をしてくる。
「あ!恵、起きていたの?早くご飯食べなさい。」
テレビを見ながら朝飯を口にしている俺達。ニュースで天気予報を見て占い見ているレイ。
そして大きなニュースが・・・
C国の空母がかなりの数いなくなったと衛星写真で説明していた。空母を量産しようと躍起になっていたC国。そのC国から空母がなくなる。この世界ではそれは奇妙なことだろう。それをA国が発表したのだとか。A国とC国は非常に仲が悪い。表面上も仲が悪い。先進国のA国、途上国であると自国のことを言い続けて援助を乞うC国。C国は基本的に周辺国といざこざを起こし続けている厄介な国だ。軍事に力を入れて力でねじ伏せようとすぐにする困ったちゃんである。それなのに途上国であれば先進国は重い関税をかけることが出来ないというのを逆手に取って言い続けているのだ。
空母がなくなった理由は簡単、お母様が破壊し尽くしたから。
「空母なんかなくなったっていいじゃない。」
母は戦争する道具なんかなくなればいいんだということを言っているんだろう。確かに戦争なんか無いに越したことはない。核も、力も、抑止力も、皆が仲良くするというのであれば要らない。そんなものなく、俺達が行く異世界のように争いのない世界は作れないのか?
あそこはもしかしたら魔物という敵が常にいるから人が争わないのかもしれないけど・・・。
この世界にも常に恐ろしい対象がいれば争うがなくなるのか?なんて馬鹿なことを考えてしまうがいたとしても争っていそう。それほどこの世界の一部は愚かなものがいる。しかも世界を動かす力を持ったものにほど・・・。
はぁ、考えても仕方ない。俺には俺のできることしか出来ないんだから。
こっちでもあっちでもできることは小さいことだけ。俺なんかちっぽけなんだよ!!
そう思いながら学校の準備をしている。
「いってきま〜〜〜〜す!!」
美久が元気に外に駆けていった。
「気を付けてな〜。」
俺の声掛けに手を振って答える美久。
うん、今日も平和だな。
「「行ってきます。」」
俺達も学校へ行く。お向かいのやっちゃんを呼んで一緒に登校。
今からこちらのまったりした学園生活が始まる。
「お前ら止まれ!」
後ろから声がする。誰??おまえ??その格好凄いムカつくんだけど!
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