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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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神々の仕事

サイドストーリー


世界各地にいる神々、その仕事の一部です。

ここにもゴミがいたぞ。

相棒がそんなことを言いながら剣を振る。

ゴミとはなにか。それは許可無く入ってきた異世界の者達。

それを処理して回るのが俺達の仕事。

ゴミの産んだものもゴミである。

では、ゴミと我らの子が産んだ子はどうだろう?

所詮半分がゴミならそれはゴミ。

ゴミの処理に情けは全く要らない。

そう思いながら俺は粛々と自分の仕事をこなしていく。


「おい、こうも弱いと面白くないな。」


「弱いうちに始末しているんだから仕方あるまい。」


「それにしても、面白くもない仕事を延々と続けるのも嫌になるな。」


「誰かさんみたいに飽きたとか言って辞めたいもんだ。」


「あのババァのことか?ふふ、あれほどの力があれば好きにできるだろ。いい身分だよホント。」


俺達はそんな話を毎日しながら過ごしている。

もう何年になる?数えるのも嫌になるほど長い時間、ある意味、地獄の時間を過ごしている。

悠久の時を生きる俺達にとって退屈ほど苦ししものはない。

このくだらない仕事から逃げ出したいもんだ。

あのくらい力があれば気兼ねなく抜けれるんだがな。


そう思いながら武神や力の神々と呼ばれる女の顔を思い出す。

恐ろしい目を持ち絶大な力を持った神々の連中。

その中で力を司る神々で誰もあの方には逆らわない。

対等に話をするものがいても、彼女に意見するものなどいない。

そんな立場なら当に辞めているだろう。こんな仕事なんか。


「力があればな〜」


くだらない愚痴をこぼし続ける俺達。神々と呼ばれる存在の中でも若い俺達はつまらない仕事ばかりだ。

俺達が弱いというのもあるだろう。が、無駄に年取った神々(バカども)よりは遥かに強いんだがな〜。

先に生まれただけで偉そうなバカにこの仕事をやってもらいたいもんだな。


「最近、多いよな。ゴミの量産は時空を支配している神々の尻拭いだろ?そいつらにさせろよ。」


文句を言っているがそれを直接言えたらどれほど楽か・・・。

なんと言っても時空を支配しているだけあって異常に強いのだ。武力だけなら勝てるだろうが移動についていけない。だから勝てない。は〜〜〜。大きなため息しか出ない。


「また、向こうの帝国に多くのゴミが発生中だってよ。いちいち連絡してこないで自分でいけよな〜。」


もうそんな話、何回やっているんだ?



ゴミの掃除のために移動する。

そして着いた先には見たことのない機械がいっぱいあった。

相棒が興味津々で見ている。ほうほう!などとワケもわかっていないのに理解したふりをして機械を手にとって見ている。

俺達が到着した時には多くのゴミが殺処分されていた。機械もバラバラに解体されていた。


「先を越されたようだね。まぁつまらない仕事をしてくれる奴がいたと思うとこっちとしては助かるがね。」


近くの街にまだいるようだ。始末しにいくか・・・。

皆殺しを目指す俺達。瓦礫と化した街の中で多くのゴミが死んでいる。俺達の仕業の部分はごく少数だ。


「うぅぅぅう・・・助けて・・・」


子供の声がする。


「助けてください!!子供が生き埋めになっているんです!早く助けないと」


俺の足元で喚くゴミを発見。すぐに踏み潰して処分する。

靴が汚れた・・・。

うめき声の聞こえる方へ歩く。

相棒が瓦礫を片手で持ち上げるとそこには子供が血を流して転がっていた。


「うぅ、ありがとう。た、助かった・・・。」


あぁ、ゴミか・・・。

相棒は瓦礫を手放しゴミの上に落としその上から踏みつぶした。


「ゴミを助けそうになったってことは報告すんなよ〜。」


笑いながら俺に言う相棒。言わないよ。目視しないと俺達はゴミかどうか判断できないんだから仕方ないだろ。


正規の旅人である我らの子等は黄色いオーラを放つ。

無断で似非旅人してる奴ら、すなわちゴミは青いオーラを放っている。それを目で見るまで確認できないのだ。

混血児は、まだそれほどいない半分ゴミは緑のオーラを放つ。

綺麗に混ざった色だな。俺達は赤子でもゴミは始末する。それが仕事だからな。


「ここいら一帯の生命活動はないな。次の場所にいくか・・・。」


俺達はまた移動をする。ゴミを探して。


「あぁ、服が汚れた。誰か清掃魔法(クリン)使えないかな?」



面白いとか、ここが気になるとか、疑問とかありましたらコメントしてください。

楽しめそうだと感じたらブックマークおねがいします。

とても励みになります。

ポイント増えていると元気でるので下のところから評価もお願いしたいです

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