恒例
登場人物おさらい
俺・・・主人公の吉永恵。レイからはメグミ、やっちゃんからは恵くんと呼ばれている。レベル200を超える人類の中では強いはずだけど連れが強すぎて全く実感できないでいる。
レイ・・・俺の願いで伴侶として旅を共にしている超絶美人の魔族。戦闘力は異常に高い。ちょっと抜けている部分がある。
やっちゃん・・・田村弥生。俺の幼なじみで真の勇者。レベルは教えてくれない。異常に強い。状態異常が全く効かないスキルを持っている。
浅田・・・日本の内閣総理大臣で観月の策略で異世界に来た。魔法剣士の職につく。
観月・・・日本の国防に携わる政府の人。浅田を旅人に巻き込もうと言い出した張本人。武術士。
仲間・・・観月のパーティーメンバー。レイが半っぱなく怖い。戦士。
高村・・・レイの追っかけになった観月のパーティーの一員。レズ気あるかも。魔法使い
志田・・・同上。見た目よりきっかりしている。僧侶。
宿屋に帰る前に飯にしようよ!!
その提案に
「賛成!!」
一番大きな声のミドラがいた。なんか久しぶりだね。
ってか横の子供誰?俺が覗き込むとミドラの後ろに隠れる小さな女の子。
レイが捕まえてムギュッと抱きしめている。女の子はじたばたしているがあまり嫌そうではない。
その姿を見て高村と志田が羨ましそうに見ている。この人たちはもしかしてソッチ系の人なのかな?
「あ、あたしたちも・・・」
よろよろ近づいてレイに抱きついている。レイは何事??となっているが振りほどいたりもせずそのまま甘んじている。顔は真っ赤だけどね。こういうところが可愛いんだな、ほんと。
「この子はあ〜しの妹のミュー。よろしくね!!って自分で言わんか〜い!!」
ミドラが一人ツッコミしているが意味がわからない。
ミドラは必ず飯の時間に出てくるな。
「この子たちナニモンですか?」
観月の率直な質問に俺のスキルの副産物とだけ答えた。
ほ〜〜〜と言っていたが理解はしていないだろう。それでいいのだ!!
飯といえば俺達は確認しなくてはいけないことがある。
『定食屋 緑』
奥さん元気になったかな??俺の特訓のせいで確認しないまま2ヶ月も経っている。
「「いらっしゃ〜〜い!」」
奥さんのにこやかな顔を見る。元気になっていたんだな!!よかったよかった!!
「あんた〜〜、命の恩人が来てくれたよ〜!」
「おぉ!!あんたたち!!最近見ないから心配してたんだよ。御礼も言えてなかったしな。うちの嫁さんもこの通り元気になったよ。ほんとうにありがとうな!!」
「店主さんの奥さんのいない時の暗い顔を見なくなったから俺達も嬉しいよ。」
俺が笑うと
「おいおい!!俺は嫁さんのいない生活を楽しんでいたんだぞ〜!そんなわけあるかい!!」
照れて台所に入っていった。
奥さんも凄い笑っている。本当に良かった。あの時は無茶をしたけどこの時を思うとそれでよかったんだなと思う。奥さんのいないこの食堂はやっぱり暗いからね。華やかな感じのほうがご飯も美味しいってもんだ。
「で、マンドラゴラてどんな味?」
やっちゃんの興味はそっちにあるのか。
奥さんは激不味と言っていた。それを1日3回、1週間ほど飲み続けるんだとか。凄いそれが苦痛だったらしい。味もまずいが臭いがヤバいんだって・・・。なんか想像できる。戦闘の時の臭いがやばかったから。
俺達は談笑しながら注文して定食をいただく。
小さいミューは俺達の顔を見てキョロキョロしながらご飯とフルーツを食べていた。
「なぁ、ミドラ、この子は何で連れてきたの?」
ミドラに何で連れてきたか聞くと、デュランの奥さんがちょっと遠くに用事で行くことになったんだとか。それで今、デュランは家にいないらしい。
俺はデュランの奥さんに興味がある。あのおっさんの奥さんだ。どんな雰囲気の女性なんだろう?
いつか会ってみたいもんだ。
「なぁ恵〜。この子も一緒に出たり入ったりしてていいか?一人家に残すのも可哀想なんだよ。おっとうも今はおっか〜のところにいるからさ。」
留守中の願いどうすんの?俺に疑問に
「ミュー、時間止めて。レイと弥生さんと恵と私達は動けるようにして」
時間が静止する世界が出来上がる。
聞かれちゃまずいからね。って、この子も時間止めれるんだ。俺の願いじゃなくてミドラの願いだけどそれってどうなの?
「願いならあ〜しでもミューでも十分叶えられるよ。というよりデカイ願い事はミューの力だし。」
あれ??どういうこと?あのおっさん自分に叶えられない願望はないとか言ってたじゃん!!それがこの子の能力ならそれは嘘だろ??
「あ!ゴメン、語弊があったね。おっとうとこの子の力なんだな。おっとうは世界の理を破る願いは不可能なんだ。例えば、この世にないものを作り出すことは不可能なんだ。この子はどんな願いも叶えることができるんだけど力の制御ができないんだ。だからおっとうがそれをやっているの。」
よくわからないがデュランは叶えられる願いに制限がある。この子にはないが力加減が出来ない。そんな感じ?
「そういやさ、ミドラ一家以外に願いを叶える能力のある人たちっているの?」
俺の問に
「いたけど、滅ぼされたよ。」
ミドラの説明では、願いを叶える能力は非常に特異な力らしく一時期狩られる対象になったんだとか。デュランやデュランの奥さんは強力な力を持ってそれを拒んだらしい。最強というのは伊達ではないということか?そのせいでランプの中で生活をしているんだとか。特殊な状態でないと出てこないから狩りの対象免れたらしい。このランプは魔人の封印の意味と防御の意味と両方持っているそうだ。
願いを叶え続けるっていうのはもしかしたら危ないことなのかもしれないな。
その時の共闘のおかげで結ばれて結婚したんだって。
人って色々歴史を持っているんだね。
「もっと食べたいから時間止めてるの解除するね。」
ミューが俺の袖を引っ張って話しかけてきた。可愛いな。小さい頃の美久を思い出す。頭を撫でるとニコッと笑って自分の席に着いた。そして時が動き出す。
ご飯を食べる俺達、そして浅田と観月一行。この人たちにとってこの庶民の味はどうなんでしょ?結構バクバク食っているけどね。
「いやいや、美味しいですね!店主殿!!ここは素晴らしい!!雰囲気も最高!味も最高!!私もまた連れてきてもらうよ。」
豪快に笑いながら嬉しそうに食べている浅田。首相なんだからもっといいもの食っているイメージだったんだけどね。。
「ありがとうございます!!また来てください!!」
「「「「ごちそうさまです。」」」」
俺達は定食屋を後にした。そしていくはいつもの宿!!『湯三昧』
俺達の姿を見ておばあちゃんが
「おやおや、今日はまた大勢だね。どんなプレイなのか楽しみだね〜」
妖怪エロババァがここにいる。退治お願いしたいくらいだな。
おばあちゃんに説明して
レイとやっちゃん、俺の部屋
女性2人の部屋
男共2人の部屋
浅田の部屋
と分けてもらう。
そしてそれぞれの部屋に移動。やっとゆっくりできる・・・。
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