国家プロジェクトてなに?
世界各地で軍事的観点から敵国にいきなり兵や兵器を送りたい。
そんな思惑で思いついた亜空間移動。
まぁどこぞの世界で言うなんちゃらドアってやつの大きいバージョンだね。
どこの国も極秘でやっているらしいが考えることは同じなのでスパイが進捗情報をお互いに流し合っている。
そんな中、はじめに成功したのが日本。
日本の使用目的は軍事もあるが主に災害時の救援や物資の運搬などらしい。
日本は初めてつなげてびっくりしたのが亜空間を管理するものがいた事。
その者達は非常に優れてはいるものの不敬で非常に扱いにくい存在だったらしい。
それでも交渉して通行許可を頂いたとか。
その見返りに
繋がった世界に労働力を派遣すること。
他の世界があることを口外しないこと。
我々に管理を一任すること。
などなど
いろんな取り決めをして平和にやっていくこととなった。
日本が1番はじめに繋がったのは管理者の一方的な思惑かららしい。
バカをやりにくい人種を選んでダメな場合は亜空間をすぐに閉じるつもりというより破棄するつもりだったらしい。
その後ちゃんとした交渉もなく他の国が繋ぎ始めたので日本だけ特別枠でスキルの強度を上げスキルランクの高いものが当たるようにしたとか。
基本A以上しか出ないらしい。それ以下を引いた旅人は純粋な国籍でないものや血縁関係などどう考えても差別では?というような感じの偏見でそうなっているらしい。差別って怖いな。
その他の国々は亜空間を通って勝手気ままにしているものもいるらしくそういうのも駆除対象にしているらしい。
駆除をするのは基本的に管理者ではなくその場にいる神々と名付けられた世界を管理している者達だとか。
神々って凄い呼び方だな。
神々は人、魔物、魔族、亜人、果ては植物や動物、昆虫にまで、色々な物などに化けていて誰が誰なのか何が何なのか全くわからないらしい。長い時間、同じ姿でいることが非常に珍しいので会っても気づかないんだって。
神々にはいろんな担当があるらしく海を管理するものや陸を管理するもの、植物を管理するものやスキルを管理するもの、魔法を管理するもの、もう多岐に渡っていっぱいいるらしい。日本の八百万の神みたいなもんかな?
世界各地で旅人抽選しているという話だったが厳密には亜空間に穴を開けた周辺国だけらしい。
アフリカや南米、南極や北極にはまだ穴が近くにないらしく何かの奇跡でも起こらない限り旅人に当たることはないそうだ。ただ、旅行中に穴近くにいて抽選される可能性はあるらしい。
30万もの旅人がいるとの話ではあったが実はそんなにいないらしい。管理している者で5万ちょっと。
その理由は簡単、C国とA国が馬鹿をやり始めて秘密が守られなくなってしまったからとか。
この辺はすべて俺を恵様呼びしている管理者とその上司に確認したこと。俺にはある程度何でも話すようになっているらしい。スキル使われたらたまったもんじゃないからだって。素直で正直だな。
C国への打撃に感謝するとも言っていた。あとはA国の方なんだけど、帝国領には一般人もいっぱいいるので大々的な無茶は出来ない。だから今の所、無差別な攻撃をすることも出来ないんだな。
さて、どうしたものか・・・。
知り得た情報はやっちゃんとレイには報告済み。
浅田や観月たちには今の所内緒。まだ信用しきっているわけではないからね。
これは俺だけ通ることになるあの道での出来事。次の就寝時の話しである。