ダンジョンへ
皆で地獄へゴ〜
さて、ダンジョンに着きました。
皆さん覚悟はできていますか??
「あの・・・わたしたちも・・・ですか?」
困惑の顔で俺たちを見る志田。
「こっちのダンジョンは比較的大丈夫だと思うよ。」
俺が顔を引き攣らせて言うと
「日本語が変です。」
ははは、ばれてた。ジルも変な汗を流し続けている。あんたは強いほうだよ、この4人に比べれば。
ジルの紹介をしっかりする。ファンクラブの運営の中心人物でナンバー1、そしてレベルも圧倒的に高いことなど。皆驚いた顔をしているがこれから始まる地獄を見ればもっと驚くだろう。
さて、トワコさんにもらった鍵を作ってドアを開く。
帰りにはなかった階指定があるじゃないですか?エレベーターみたいな物か?
何階にするか決めかねているとレイが400階を押しやがった。
「ちょ!!400は無・・・」
言い終わる前に光って階が変わる。最近来たから覚えている。クソでっかいドラゴンとか見たこともない魔物がウジャウジャいる階だ。
人型の魔物はレイの姿を見た瞬間すぐに姿を消した。人型だけあって非常に知能が高い。会話できるしね。
というよりこのへんの魔物は皆人の言葉を理解している。向こうが話せなくてもコチラの言っていることはわかるようだ。
ただ、弱そうな餌がここにはいる。レベル差が10倍・・・地獄ですらない。
「神聖結界!!」
やっちゃんのスキル発動。4人はガチガチの結界に守られる。
「出るなよ!!出ただけで死ぬよ!!」
「私達が弱らせるから魔法とか当てて殺しでね。」
やっちゃんの命令、レイの作戦指示、多分耳に入っていない。顔面蒼白だよ4人共。
「俺達はどうしましょ?」
ジルの言葉に
「自分の身は自分で守りなさい!!」
やっちゃんの冷たい一言。絶対何か怒ってる。
ジルは自分自身に強化魔法や強化スキルを逃げながら連発。俺は速度付与と強化スキルそして新たに手に入れた刀を手に取る。
「私の剣は??」
そこは見ているのかよ!!
「試すくらいいいじゃない!!斬れなかったり折れたらすぐに変えるよ!!」
俺もちょっとムカッときた。刀の刃は異様な光を放っている。紫色の妖気のように。
俺が横に振るとドラゴンの尻尾が落ちた。これも斬撃が飛ぶんだね。危ないから人に向かって振れないな。
俺はそのまま走ってドラゴンに近づき首を跳ねる。切れ味ヤバいねこれ。当たっても抵抗がないのだ。スルっと首を刎ねる。やっちゃんのくれた剣ではこうは行かない。俺の技術がいるのだ。ちょっとでも変な角度で入ると弾かれる。それが気を失ったドラゴンですらそうなるんだけど、この刀はどの角度でも首を刎ねる。ドラゴンの大きな爪での攻撃に刀で受けてしまった。パリンと言う音共に折れた。折れると消えてなくなってしまった。
スキルで作られた刀だからか?
「だから言ったでしょ?刀は受けるもんじゃないの!時代劇のなんか嘘だからね!!」
すごい剣幕で俺に怒鳴っているやっちゃん。
俺はもらった剣に持ち替えて構える。刀に慣れているとめちゃくちゃ重く感じる。
「変な癖がつかないように言ってるのよ!!ちょっと使っただけで今までの基本がダメになってるじゃない!!」
ごもっともです!!すみません。
ドラゴンのブレスをシールドで受けて弾くが威力の相殺に失敗。吹き飛ばされて4人組を守る結界に激突。
グハッ!!結構なダメージがある。吐血して倒れこむ。ヨロヨロ起き上がろうとする俺の姿を見てレイが激怒。
「レイ!?ちょっと待って!!人化が解けるって!!」
やっちゃんの忠告も届かずレイの人化が解けて触手が出てくる。
一瞬で周りのドラゴンを含むすべての魔物が肉塊になる。
「メグミに傷を付けた殺す!!」
ヤバい!!レイが暴走している。
これはマジでヤバい!!
6本の触手がその辺を叩きつけながら魔物を襲いまくっている。
「あぁ、なななに??あれ??」
ヤバい!!4人が見ている・・・。
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