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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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レイのスキル

前半はレイ視点、後半はメグミ視点です。

またここ?


私の気持ちはそれだけ。何でここに来るのよ?皆は?


「こんばんは!レイ様。こうして話をするのは初めてですね。私の名前はフローラ。あなたの担当でしたが今は恵様が充てがった方がレイ様の担当もしています。ただ、スキルの抽選は私の仕事ですのでレイ様の前に現れた次第です。」


にこやかな顔、小さな顔、かわいらしい・・・。カールしたグリーンの髪、大きな目、長い睫毛に均整の取れた鼻と口。何故か以前見たメイド服を着ている。可愛いな・・・。


フローラと名乗る女の子は箱を抱えて立っている。

その箱を私に向けて差し出す。


「この中からあなたのスキルを選んでください。それがあなたの旅人としてのスキルになります。使い方は知っていますよね?他のスキルと同じです。まずはノートで触れる。そして何度も使えるものの場合は想像する、言葉にする。どれでも使えます。ではこの中から1つ・・・引いてください。ただ、日本の方たちと違いスキルランクが高いものの当たる確率が低くなっています。その辺りはご了承ください。」


なんで日本人は優遇されているのだろう?聞いてみると首を横に振るだけだった。言えないのか、わからないのか・・・。まぁ私には関係ないからいいか。


箱の穴に手を入れると小さい丸い玉がいくつも入っている。この中から選ぶんだな・・・。


「これ!!」


私は1つ玉を引く。

それと同時にフローラは箱と共に消えていなくなった。


「内容は自らの目でご確認ください。私の仕事はここまでです。それでは良い旅を。」


そうして私は目が覚める・・・。いつものジッパの中の部屋。


「ふぁ〜」


大きな伸びと共に布団から出る。横にはメグミが寝息を立てている。愛おしい、人にここまで熱を上げるなんて思っても見なかった。昔は敵として対峙したことしかなかった。その時のことは今でも鮮明に覚えている。初の大きな戦争。あの時は人とこうして一緒に生活するなんて思いもしなかった。


「ふふふ、人生何があるかわからないわね。」


恵の顔を撫でる。本当に最初あった時はこんな気持ちはなかった。ただの脆弱な人が私の前にいる。その程度だった。でも主従の契約の件やファンクラブ騒動など色んな所で私を気遣ってくれる。私への偏見もない。強いからと態度も変えない。年齢のことも気にしている素振りもない。私の中の理想がここにいる。


「メグミ、朝だよ。やっちゃんも起こす?」


「ん?おはよ〜。レイは早起きだね。いつも起こされてばかりだ。やっちゃんは放っといても自分で起きるよ。」


メグミが歯磨きして顔を洗っている。


「あ!メグミ、私ね、スキルが出来たみたい。さっき、あの通路通って担当者だった子にもらってきたの。見る?」


「俺に見せてもいいの?」


「いいに決まってるじゃない!私のスキルも知っておかないといろんな作戦に使えないじゃない。と言っても使えるスキルかどうかわからないけど。」


軽く笑いながら言う。私にとってどうでもいいんだよなスキルなんて。

どれどれ?とノートを覗くメグミ


『極みの刃』


何それ?出してみる?使ってみる?回数制限ないみたいだし。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







レイがスキルを使ってみると1本の刀が出てきた。もう1回使ってみるともう1本出てきた。

何じゃコレ??何回使用しても刀が出てくる。


「ふふふ、刀製造機だね。」


俺が刀を持ち上げようとすると・・・なにこれ??全く持ち上がらない。というより動かない。

俺が触ってもぴくりとも動かないのだ。レイが触ると・・・普通の刀なのだ。

レイが縦に振ってみるとシャッと言う音とともに空間が斬れる。

そして刀が消える。

空間が切れっぱなしなんだけど。その切れ目に俺が触れると指が3本落ちた。


「ちょ!!メグミ!!ヤバいって!早く回復させて!!」


俺に慌てて回復魔法をかける。指は繋がり元に戻った。一瞬で指が落ちたのだが全く痛みがなかった。血はドバドバ出てきたけどね・・・。

空間の切れ目はその後すぐに消える。もしかして何でも斬れる刃なのか?


まだそこに落ちている刀達。レイが困っている。レイに『俺に扱えるようにしてよ。』というがレイはどうすればいいかわからないという。

俺が刀に触れると普通に持てた。レイの許可があれば俺も使えるようだ。ただ、振っても何も起こらない。空間も切り裂く切れ味はレイ特有のようだ。


「この刀かっこいいからもらっていい??」


俺が聞くといいよと言ってくれた。やった!!刀に憧れあったんだよね!!鞘が欲しいと言っているとどこからか鞘が降ってきた。ありがとうレイ。


外に出て刀をふってみる。すごく軽いし凄い斬れる。空間は無理だが大理石の床程度ならスパッと斬れるのだ。


これは楽しいかも!!


「ね〜今日は拠点に戻るんでしょ?レイリーに言わないと帰れないよ〜。」


たしかに今日は戻るって言っていたんだっけ?刀の感動で忘れてた。


面白いとか、ここが気になるとか、疑問とかありましたらコメントしてください。


楽しめそうだと感じたらブックマークおねがいします。


とても励みになります。


ポイント増えていると元気でるので評価もお願いしたいです。




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