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クズが異世界を通ります  作者: 山崎トシムネ
第5章「セオス教」
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「魔王の統治」

バフースが魔王の手に落ちて約半年。



半ばバフースを見捨てる形で手放した帝国はもちろんのこと、王国や教国の注目が集まる中、意外にもバフースの統治はスムーズに行われていた。



それはなぜかというと…











ジーバ君に全てを任せているからだ!




前にも言った気がしなくもないが、世の中には適材適所という言葉があってだな…。



軍隊の事はゴブ一郎。戦闘の事はケル吉にスネ夫にチャカ。建築だったらディグ蔵。死体の事はシャーリー。死体の事はシャーリー。




ちらっとシャーリーを見ると、訝しげな顔をした彼女と目が合った。



そして賢明なジーバ君には統治を任せようと思う。





え?俺はって??






昔受けた世界史の授業で「王は君臨すれども統治せず」って言葉を習ってねえ。何故だかずっと覚えてるのよ。



いやー、良い言葉だねぇ〜。









え?内容とか意味が違うって?













甘いね。言葉は自分に都合よく解釈してこそ名言足り得るのだよ!!






これ魔王の格言ね。







まあまあ、というわけで意外にも順調に進んでるらしいよ!統治はね!





もちろん亜人を毛嫌いしてるような国民たちだったから、未だにほとんどの人間は収容所に居るんだけどさ。





いや…収容所っていっても、別に変な事はしてないから!!



まあキャンプみたいなものだよ!まとまって住んでもらってるだけ。




んで、亜人に理解がありそうな人だけ実験的にバフースで一緒に住んでもらってるっていう訳よ。




なんだったっけな…亜人保護団体?そんな感じの人たちが帝国中から集まって来たり。兎に角、順調らしい。




今のところバフースの人口の内訳は…亜人8の人間2って感じかな?




今後は5対5…いや、亜人に偏見とかない人間だったら何人いてもいいんだけどね。








それで今後はどうするかって事なんだけど…





とりあえずは防衛かな。




帝国からこの街を分捕った訳だし、いつ攻めてくるかわかんないからね。



帝国軍もまだ軍団が残っているらしいし。









それと、戦力増強。



これは今後は常に行っていこうと思う。





膨大になっちゃったクーズー帝国の要所を防衛する兵力が必要だし、この前みたいに数の暴力が必要だからね。




俺に正々堂々とか戦士の矜持みたいなのは無いからね。



やっぱり魔王たる者、卑怯で強欲でずる賢いくらいが丁度いいと思うんだ。






という事で、10万人はくだらない数がいる魔王軍だが、今後も多種多様な種族や魔獣を受け入れつつ、この世で最強の軍隊にしちゃおうと思ってるわけですよ!





四天王とか中ボスとかいっぱい役職も作りたいねぇ。




こんな強い奴が幹部でも無いだと?!?!




みたいなセリフを言わせたいよね!"勇者"に!





ん?




そういえば、この世界には勇者っていたりするんかな?






利央が自分で吐いた言葉について、思考を巡らせていると



「おお!リオ様!ここでしたか!それにシャーリー殿も」



「どうした?ジーバ君?」



「それが"収容所"なんですがな…」





ジーバ君の言葉に、利央の表情は次第に厳しいものになっていったのだった。

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