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クズが異世界を通ります  作者: 山崎トシムネ
第4章「開戦」
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「対峙」


「はい、到着〜」



利央達は帝国軍の首脳陣がいるであろう地へ到着した。



広範囲に仕掛けて置いたスケルトン式レーダー網が作動した中で、魔力反応が大きかった敵に絞って通話を飛ばしたので、ここの場所は直ぐに分かったのだ。




案の定というか…スケルトン通話で確認した通りだったのだが、到着してみるとそこには6人の姿が確認できた。



そしてそいつらが帝国軍のトップであるという確証が、6人のうちの2人の顔を見て得られたのだった。



俺が厳選して連れてきたメンバーも、そいつらの顔を怒りに満ちた表情で睨みつけている。




「っ!…」


「うっ…」



あまりの殺気に2人は視線を逸らしたらしい。




「それで、お前らが帝国とかいうクソの軍隊の隊長どもだろ?」



鋭い表情の利央からは、闇のオーラが滲み出ている。




「てめぇ!言わせておけば!!」



「ジャッカル!…それで、何の用ですか?魔王リオ」




利央は呆れ顔で言う



「おいおい、これを見てわからないのか?…決着をつけに来たんだよ!正々堂々とな!」




スケルトンレーダーから敵の数(強者のだが)は6人である事が分かっていた。




なのでこっちも6人を連れて行き、お互いに一体一の形式で戦って決着を付けるべきである。



























普通ならばな。



「正々堂々?…じゃあその数は何なんだよ!!」





利央が連れてきた配下の数はおよそ50人。



各種族のリーダー級の奴や俺が力を与えて強化された奴など、全員がある程度の力を持っている。





え?卑怯だって?!









普通魔王ってそういうことやって良い感じじゃね?









いやー、甘いよ。



正々堂々と一体一で戦うなんてさ。


ゲームやアニメじゃないんだから。




それで部下がやられたらどうすんのさ!





それに世の中には相性ってものがあるしさ、魔王軍最強のジーバ君でさえゴリゴリの近接が相手だったらどうなるか分かんない訳だからね?



油断は禁物よ!


数の暴力を最大限に生かしていかないとさ?





いやー、クズは卒業したと思ってたんだけどなぁ。


人間そうそう変わらないもんだね〜。








「ということで…お前らを潰せば帝国軍は終わりだと思うんだけど…合ってるよねジーバ君?」




「フォッフォッ。コーカスの話だと、あと3名程他に軍団長なる者が居るらしいですが…まあ、大方合っていますな」




軍団長達は顔を見合わせる


「コーカス?!」



「あの野郎裏切りやがったな…」






「いやいや、彼は最後まで口を割らなかったですぞ?…だからグールになってもらいましたがな。フォッフォッフォッ」



ジーバ君の背後から、見るからに生気と正気を失っている、おぞましい顔をしている腐った人間のような者が姿を現した。




「あれが…コーカス?!?!」


「でしょぉーねぇ。彼の魔力と似ている…いや、一致してまーすねぇ」





「クソっ!…やっぱりお前らは生かしておけないな。帝国にとって…いや、人類にとっての脅威だ!」



ジャッカルは怒りに満ちた表情で、利央を睨みつける。




「それはこっちも同じだよ」



「何?!」





「お前らは…お前ら帝国は"亜人"の、それにアンデットに魔獣…"俺たち"の敵だ!!」




両者が相入れる事はなく、戦闘態勢をとりながら対峙する。




「まあ、こうなるのは分かってたわよ」



「お、シャーリー殿。珍しくやる気ですね」



「ゴブ一郎さん、別に私はやる気があるわけでは…」







「ヒリエ!」



「分かってるわよ…やるしかないわよね」



「…敵………敵は排除する」






そして、両軍は激突したのだった。

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