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クズが異世界を通ります  作者: 山崎トシムネ
第3章「魔王軍編成計画」
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「会議」

「おお!リオ様!!リオ様が無事でなによりですぞ」




事の顛末をジーバ君に話したところ、ジーバ君は計画が失敗してしまった事よりも俺が無事だった事を喜んでくれた。





なんていい奴なんだ…泣きそう。クズは友情には弱いんだ…。





「おお!ジーバ君!!ごめんよぉ〜、そしてありがと〜」



「リオ様〜!!」





俺はジーバ君と半泣きで抱き合う。




後ろにいるゴブ一郎も涙を堪え切れない様子で、歯を食いしばっているようだ。




ドンファン君も目をウルウルとさせている。






ケル吉達は基本的に放し飼いなのでここには居ないが…もしあいつらがいたら、身体を擦り寄せてくれた事だろう。









うん…なんて良い奴らなんだろうか。改めて思う…







俺は皆が大好きだ!!!












そしてそんな俺たちの様子をやや冷やかな目で眺めるのがシャーリー。










俺が王都に出発する前に彼女は




貴方の力になりたい!!




と言っていたのだが…






どうやらしばらくの間、俺のことを手伝いたいとの事。




なんでも、俺の魔法と膨大な魔力に興味があるのだとか…。






変な期待をしていた自分が少し恥ずかしい。






シャーリーは


「信頼できないでしょうから、"隷属の輪"?だったかしら?あれを付けても良いわよ?」


と言っていたのだが、それは俺が断った。





ドンファン君の時と違って、今のシャーリーはなんとなく信頼できる気がしたからだ。





それに…そんな物を付けてしまうと、俺が暴走していやらしい命令をしてしまいかねないからな!うん…。









…ちょっと勿体なかった気もするが。






利央は抜群のスタイルを誇るシャーリーの身体を見ながら、そんな事を考える。





「な、なによ?」



「いや、なんでもないよ」



「嘘。絶対変な事考えてたわよね?」



「いやいや、そんな事は決してございません」



「…まあ、いいわ。それで、これからどうするの?」



ジト目で利央を見ていたシャーリーだったが、諦めたように話題を変える。



「いい質問ですなシャーリー殿。ちょうど私もリオ様に聞こうと思っておりましたぞ!!それでリオ様、如何するおつもりで?」






「前にジーバ君が言ってたやつをやろうと思ってるよ」



「と言う事はやはり、戦力強化ですな?」




この前のような事が無いように、俺のニート生活を守る最強の軍団を大急ぎで作らなければならないのだ。





それにたまに忘れるけど、俺は魔王なんだし!魔王っぽいこともしてみたいのよね!!





「いえす!!それで質問なんだけど…ゴブ一郎!お前達以外にこの森にいる"知性のある"生き物ってどれくらいいるの?」



「はいリオ様!我らゴブリン以外ですと…バグベアにオーガ、それにダークエルフにダークドワーフなどの亜人がいるはずです」


「なるほどなるほど…」


「そんなの聞いてどうするのよ?」


「シャーリー、決まってるじゃん?仲間にするのよ!全員ね!!」


「ええ?!ダークエルフやダークドワーフなんかはわからなくもないけど…バグベアにオーガよ!そんなのも仲間にするの??」





利央は澄ました顔でさりげなくジーバ君に近づくと、小声で



「ジーバ君、バグベアにオーガってそんなにやばい奴らなの?」



ジーバ君も空気を読んで小声で返してくれる。


「そうですなリオ様。あやつらは人間でいうところの5歳児くらいの知能しかないんですが…身長も腕力も凶暴性も人間の何倍もありましてな…まあ、獲物がいたら何も考えずに突撃するような脳筋達ってことでシャーリー殿は驚いているんだと思いますぞ」







あー、そうなのね。




オーガってなんかイケメンな鬼ってイメージあったからすんなりいけると思ってたんだけどそんな感じなのね。





でも一度言っちゃったし、今更知らなかったって言うのもなんか恥ずかしいしな。




「シャーリー!当たり前だろ?…そんな奴らでも上手く導いてやれば絶対に役に立ってくれるって!!それに…そ、そうだ!俺の魔法だよ!あれを使えばゴブリン達みたいに進化すると思うよ?」




「そ…そうね。貴方の力はそういうものだったものね…。良いんじゃないかしら?それなら戦力的には大幅に上昇すると思う…って、私は人間の脅威を生み出す手伝いをしてしまっているのでは…?」




シャーリーはふと我に返ったようだ。




「良いじゃないの〜シャーリー!それにシャーリーの魔法…あのアンデット作るやつ?あれも沢山使って欲しいんだよね」


「死霊術ね…。使って欲しいなんて言葉、家の者以外の人に生まれて初めて言われたわ」


「そうなの??めちゃくちゃ良い力だと思うけどな〜。だって一回作ったアンデットって、壊されない限りずっと存在するんでしょ?」


「めちゃくちゃ良い力…。え?、ええ!そうよ。というか貴方ってそんなことも知らないのね。割と常識だと思うけど…」




一瞬顔を赤くしたシャーリーがとても可愛かった…




「いや、もしかしたら制限時間とかあるのかなって思ってさ。それに太陽に当たったら塵になっちゃうとか?そういうゲーム多かったしさ」


「げーむ?げーむって何よ?」


「まあまあ、それは置いておいて…ジーバ君!!」


「なんですかな?」


「"ダークドワーフ"って奴らさ、まさかと思うけど鍛治とか物作りが得意だったりしないよね??」


「おお!よくご存知ですなリオ様。まったくその通りですぞ。あやつらは森に住む閉鎖的な種族ですが、鍛治の腕前は普通のドワーフに優ると言われていますな」




「そうかそうか…」





ビンゴ!!そこら辺はゲームっぽいのね。







フッフッフ。そいつらが居ればニート生活を邪魔する奴らに正義の鉄槌を下す為の我が軍はより強力になる事間違いなしだな。







「…諸君!!!最初の目標が決まったぞ!」




「おお!どうするのですかな?」


「何するつもりなの?」


「リオ様のおうせのままに」


「私はリオ様の為に働くだけですので…」




ここに来て初めて口を開いたドンファン君も含めて、全員がこちらに注目する。












「"ダークドワーフ"を我が軍に向かい入れるとする!!」


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