表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ブクマ外しの悲しみを全世界に訴えるうた

作者: 黒塔真実

あれぇ? そんなに面白くなかったですか?

わたしは神展開だと思って書いたのになぁ


あれぇ? 今回の更新はかなり自信あったのに

そ、そ、そんなに駄目な内容だった?


あれぇ?

あれぇ……


そのうちだんだん更新ボタンを押すのが怖くなる

またブクマが減るんじゃないかと思って


いっそこのまま放置してエタろうか? 

悪魔のささやき


いやいや駄目だ

まだ読み続けてくれている読者さんがいる

天使のせっとく


しまいには感想欄でも炎上すれば

それを言い訳に即行エタ宣言できるのになとか思いだすほど追いつめられる


まさに破滅願望


ああ


更新ブクマ外しされたこの悲しみを

全世界に伝えたい

訴えたい


少しぐらい数が減っても平気だろ? と人はいうけど


ブクマ数とはただの数字ではない

物語の続きを読みたいと思っている人の数なのだ


つまり向こう側には人がいる


すなわちブクマ外しとは

お前のする話は面白くない

これ以上は読むに値しないという

誰かの無言の駄目だしあるいは最後通知


そう、ブクマ外しの悲しみは

人に去られる悲しみ

誰かに見捨てられた悲しみ


ああ


つきあおうなんて言わないで欲しかった

後から「イメージと違った」

と言うぐらいなら


好きだなんて言わないで欲しかった

後から「嫌いになった」

と言うぐらいなら


でも分かってる

期待はずれだった自分が悪いのだと


実力不足と偏った趣味のゴリ押しで

多くの読者を失望させたのだ


なんて自分の駄目さ加減に落ち込むあまり

とうとう幻覚が現れる

ちっこいおっさんが肩に乗って話しかけてくる


「お前の書く展開はクソだ」


思わずおっさんを握りつぶし

自分で自分を慰める


「わたしは物凄く面白いと思うし大好きだよ」


しかし一向に癒やされない心臓ハート


ああ


更新ブクマ外しされたこの悲しみを

全世界に伝えたい

訴えたい


一つ外れただけで

飯がまずくなる

10個外れると

息切れと動悸

20個で目が霞み意識が遠のく

50個も外れた日には

もうショック死寸前


たとえるならブクマはHP

今日も一個減って−1


これが0になった時

静かにこの世界(なろう)から消えようと思う


1ブクマは希望

0ブクマは絶望


まだけっこう残っているから大丈夫

とはいってもね


ほんのちょっとだけ回復期間が欲しいんだ


どこか景色のいい場所へ行き

なにか美味しい物を食べ

好きな映画を観て音楽を聞き

ソシャゲをやり倒してショックが薄れたら


さあ

心を奮い起こして

再び筆をとろう


自分にとっての真に面白い物語を追求して

多くの人に押しつけ

……もとい伝えるのだ!

他の人には決して書けない物語もうそう


誰かの暇つぶしになれば本望

楽しんで貰えれば感無量


合わなかった人が去っていくのは仕方がないこと


最悪ブクマが0になっても

自分がつけた見えない1ブクマが残る


なにより書き上げた瞬間

全世界がわたしに微笑みかけてくるはず


肩の荷が降りて心が軽くなり

天上から祝福の光が降り注ぎ

深い達成感に包まれる


さあ

その日を目指して

ひたすら最新話を投稿しようじゃないか


時には休んでもいいから最後まで投げ出さないで


見えない1ブクマがある限り

きっと書き続けられるから



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
自分自身が、自らの作品を読みたいと考えるから、続きを夢想し、筆を取る(キーボードを叩く)…。 究極的にはそれで良いのだと、私は思う。見えない1ブクマの為に、今日も今日とて脳細胞をムニムニと繋げるのだ……
[良い点] やっぱり作者としてつらいことですね。 これを読んでこんな辛さは伝わってきました。
[良い点] まさにそのとおり。 完結させたばかりです。 が、更新途中で長期間お休みした(読者からの罵詈雑言MSG&仕事により)作品を、再開したのですが、更新すればするほど減っていくブクマ。もうエタっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ