表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンNO涙  作者: caem
第1章・竜と悪魔と魔術師と
2/96

むりやり喚ばれて、冒険者にされたJK達。その2。

2話目、投稿…奇跡というしか…w



「もーッ! まだ追いかけてくんじゃん! しつこいなぁ……。射っちゃおっか?」


「ヒナちゃん。ダメだよ~、ずっと言ってるでしょ~。ムダに挑発しちゃダメだって~……はぁッ……はぁ……ッ」


「ってか、カナミ! そんな事言ってたらコッチが殺られちゃうんだよッ!」


「もう既に、何匹も……。いや、何人……か?殺ってるけどね。」


「……いやいや、トールは冷静過ぎるから。もうちょい気張ってみても……」


 うっすらと照す光が駆け抜ける密林を3人の少女の吐息で白く染める。


 彼女らの後方には……


 とても『人間』とは思えない風貌の

 その頭には小さな角が2つ程装備された


 小鬼。と呼んでも良い存在が各々、その手に棍棒やら小剣を携え、我よ我よとはしゃいでいる。


 と、その背に弓を保つヒナが立ち止まり、キッと振り返る。


「ってか、カナミもう限界近いでしょ? じゃあ……やっぱり殺るしかないわ……ッ!」


 明らかに逃亡力……もとい、カナミの脚力が落ちていた事に目を伏せていたのだが、これ以上は奴等から逃れられない気配が濃厚か?


 それでも、追ってくる小鬼達との距離はかなりある。


 彼女は凛とした構えを以て弓を素早く弾く。

 数発の弓矢を放ち、その悉くを確実に命中させていく。


 幾つかの悲痛な叫び声が木霊するも、運よく弓矢を回避した小鬼が、その形相を酷い怒りに変貌させ、手に持っていた小剣を投げ付けてきた。


「トール! 頼むッ!」


 ヒナから承った彼女・トールは『了解ッ!』とばかりに、小鬼に投げ付けられた小剣を自らの剣技にて打ち払う。


 見事。


 中空に舞った小鬼の小剣は翻り、小鬼の頭に刺さっていた。

 放たれた小剣を、その自身に打ち返すというほぼ反射に近い。

 その、とんでもない剣技の威力に脅威を感じたのか?


 取り敢えず、他の小鬼達が追ってくる気配は感じない。

 どうやら、僅かに生き残った小鬼達は逃亡したようだ。




 一先ず皆は腰を下ろし、一服する。

 鞄から革製品の水袋を取り出し、軽く水分補給を済ませる。


「まだ油断できないな……。さぁ! もうちょい頑張ってみようか!」


 屈伸をしながら、いざ走りだそうとするヒナに対して

 剣の手入れをしていたトールも立ち上がりカナミの手を引いてやる。


 再び行動を開始しようとするのだが……


「そっちじゃないよ~。ってか、もうちょいゆっくりさせてよ……」


 走り尽くしだったせいもあるが、かなり体力を消耗したカナミは、立ち上がるのさえ辛そうだった。


 カナミはその手に地図を持っていたが、開く動作、つまり再確認をしていない。


 ……記憶力には自信があるようだ。


 3人は再び走り始め、息を切らし立ち尽くす。




 既に……月光が歓迎し始めていた。


「野宿とか……。最悪だわ……」


 異世界の密林での野宿など、今時の女子高生はしない。


 ただ…彼女達は『冒険者』なのだが。




やはり、月イチぐらいで更新しよう…ってかストックを貯めねばw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ