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強さと脆さを行き来した
翼がいくつあったって
ほんとは飛べやしなかった
行く先にあったはずの雲が途切れて
美しさは孤独を一層強くする
時間の区切りが僕を区切った
小学生と中学生と
大人は生きるためだけに
子供の心は見失った
幸せになってと祈ることの
理由を理解できないままに
雨の公園の子供を眺めて
僕とその子の距離を測った
誕生日を迎えるだけで
少し大人になるのだから
時の魔法を探し歩いて
どこにもない僕を見つけにいく
時を超えたはずの羽根が
静かに地面に落ちる音で
僕は少し悪夢から離れて
ほんの少し安らかに眠った
なんだろう。じんわりするような暖かさじゃないけどこの感覚を大事にしたいと思うような詩だった。




