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砂時計からこぼれた最後の一粒
包丁と僕のわずかな空白
永遠に届かない心があって
ここに寒気がする淡い紺を重ねて
指先が震えるのを見ないふり
目の前の君が泣いていて
必死になった僕が見つけた
君と僕の触れ合う瞬間
絶望するのは簡単で
嫌いになるのも簡単で
強がるばかりの僕が吐いた
雨の中で消えていった思い出
大事なものほど簡単に消える
僕の指がかすれるまでじっと伸ばした手が
届かないものばかりを追いかけた
運命の取り零した繋がりは
僕の指にひっかかりやしない
雨が嫌いだ
陽の光の欠けた下で僕はいくつかの別れを重ねて
ばいばいって泣きながら口にした
僕はちょっと強がりなんだ




