指と手で紡ぐ

この地図に欠けた影

閉じきった部屋の中で泣けない一人

君はここには入ってこれない

幻をいつまでも見つめているんだ

壊れた瞳が落としたもの

乾いた笑顔を浮かべた僕を

見てほしいのに見られたくない

ここが世界の全てなら

こんなに迷わなくて済んだのに

いたずらに閉じたカーテンを見つめる

思い出ほど幸せになれないよ

早く迎えに来るといいと

投げ出すようなメールの意味合い

死神より先に気づいてよと

今の君を知らないままに

何度か過ぎてなんども過ぎて

これが思い出に変わるの？