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桐谷和奈が高校デビューに挑戦してもいいじゃない!!☆2☆

「親父ーっ!!ちょっくら静かにしてくれねぇかー!?」

ザワザワと生徒達が話す声がいっそう大きくなる。

その中で、え?あれが首席の親?という声が聞こえた。

どうやら新入生代表の挨拶は首席入学した人がやるらしい。予想通りだ。

「む、少し邪魔したみたいだな!!悪かったのぉ!!」

親父はそう言ってガハハハ笑っている。いや、少しじゃねぇし。てか現在進行形で邪魔されてるんだが。

とにかもかくにも、生徒達の様子を見る限り、俺の作戦は成功したようだ。

まず、新入生代表になることでインテリ具合をアピール。そして、あの厳つい親父を持っていることとその親父をなだめるときの口調でワルもアピール。あのバカ親父のインパクトのせいでインテリの印象が消えないことを祈るしかないが。というかここの生徒まだ騒いでるし。なに?やっぱアレが猿人に見えちゃうのコレクションしたいの?

え、てかマジうるさいんだけど。

それは教師陣も思ったらしく体育教師っぽい男が出てきて静かにするようにうながす。

すると先程の声が一瞬で消えた。

ふっ。あれが俺と3年間戦う、学校に1人はいるゴリラ教師か。…え?うちの親父そっくりじゃん。まさかの猿人大量発生?

など考えながら、体育教師であろう男。もとい、猿人B見ていると目があった。ちなみに猿人Aは親父。

猿人Bはジェスチャーで俺に早く挨拶をすますように伝える。

「あぁ、挨拶ね。えぇ~っと?俺達、あ、僕達か」

などチャラい挨拶をする。

ここであまりにもワルい事をして初日で停学受けるとか嫌だしな。ワル充学園ライフが目標な訳だし。だっ、だから別にビビってなんかないんだからね。

頭では別のことを考えながら挨拶をするという高等技術を披露し終えると、拍手が起きた。

こんな大勢からの拍手は久々だ。

中1の時。クラスでの発表会ので、小さな声で顔を真っ赤にしかみまくってしまい、皆に笑いながら拍手を受けた時以来だ。うん、拍手じゃないね…。

そんな過去の嫌なことを思い出しつつ俺はステージから降りた。

その際、教師陣や悪そうな先輩達の視線が怖くてこけそうになったのは秘密だ。

…別にヘタレだっていいじゃない!!

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