プロローグがあってもいいじゃない!!☆3☆
一般的に「コレ」を入学式に呼びたい子供はいないだろう。
しかし俺にそんな考えはない、この猿人、もとい父親を連れて行けば俺もワルに見られるはずだ。
しかも、進学校ということで頭のいいワル。インテリワルに見られるはずだ。え、俺の作戦完璧。
いやね、そもそも男子は母親なんて来て欲しくないとおもってるのよ。だってマザコンみたいじゃん。
そこで俺は気づいた。
「親父。母さんは?」
「ん?もう仕事に行ったぞ。蓮と美桜も先に中学いったぞー。和奈もそろそろじゃねぇか?」
時計を見てみるとちょうどいい時間になっていた。
「あぁ。んじゃ行くわ。」
そう言って席を立ち自室に入り制服に袖を通した。
初めて着るせいで若干着心地が悪い。
さらに中学の時にいた不良の真似でパーカーを着ているので尚更だ。
違和感を覚えながら1階に降り、洗面所に向かった。
鏡をみてみるとやはりあの父とは血がつながっていないのではないかと思う。
うん。今日もイケメ~ン。
歯ブラシを置き玄関に行きスニーカーを履く。
今日の為に買った新品だ。
「んじゃ、行ってくるわ。」
靴ひもを結び終え扉に手をかける。
今から俺のインテリワル学園リア充ライフ…なげぇな。
略してワル充学園ライフの始まりだ。