プロローグがあってもいいじゃない!!☆1☆
「朝だぞ!!起きろーっ!!」
なにやら、低く、体にのしかかってくるような声が聞こえてくる。
「朝だぞ!!起きろーっ!!」
先程と全く同じ声で、全く同じ台詞が聞こえてくる。
「朝だぞ!!起きろーっ!!」
……鬱陶しい!!
「ったく。朝からなんなんだよ…。」
俺はそれが何なのか知っているが、目をこすりベッドから体を起こしながら尋ねた。
「おっ、やっと起きたか!!」
ガハハハと大口を開けながらそう言ったのは俺の父親、桐谷獅童だ。
身長は180cm程で、髪は逆立っており、顔も野性味溢れているので日本人には全然見えない。それに、すね毛、脇毛、腕毛と体毛もハンパない。
……人間に進化する途中で止まっちゃったの?
そう錯覚するほどに人間。少なくとも日本人の風貌ではない。
「ご飯出来てるからな!!早く降りてこいよ!!」
そんな男が、エプロン姿でおたまを持ち、起こしにくるのだからこれまた妙だ。
だが、毎朝のことなので慣れた俺は何も感じない。
……え?毎朝?あ、そうか父親か。
「おう。すぐ行くわ。」
一瞬、父親と猿人を間違えかけたが気を取り戻して返事をした。
ふぅ、猿人見つけたって学会に発表しなきゃね☆