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thin  作者: あきら
1/8

#1


 thin

1 (表と裏のへだたりのない意味で)薄い

 a厚みのない,薄い

 b細い,細長い

2 <人が>やせた,ほっそりした

3a<液体・気体など>希薄な,薄い

 b<酒など>こくのない

4a<髪が>薄い; <人など>まばらの

 b<雨・雪など>パラパラ降る

5a<色彩など>淡い; <光線など>弱い; <音声など>かぼそい

 b<供給など>乏しい,少ない,わずかな

6 内容のない,実のない,浅薄な,貧弱な,見え透いた




   #1




 この冬初めての雪が降った。ちらちらと一瞬だけ……。

 そして初めてあの不思議なメールが来た日だった。



 送信者「unknown」件名「私には名前すらない」


「初めまして。私にはなにもありせん。

 このメールを不気味だと思うでしょうが、どうかお返事を下さい。

 私は存在したいのです」



 メールの内容はそれだけだった。

 最近、面白そうな企画ページを見つけては登録しまくっていたので、その内のどこかの新しい企画かな? と思った。

 それにしても、訳の分からないメールである。存在したいってどういう事なんだろう?

 たぶん、このメールに返事を書くことで企画がスタートするのだろう。名前すらない……。まず名前を決めてくれということか……。



 送信者「遊喜」件名「Re:私には名前すらない」


「初めまして。僕は遊喜といいます。読み方は”ゆうき”です。

 あなたには名前がないと言うのでとりあえず考えてみました。

 今日はパラパラと雪が降りました。今シーズン初めての雪です。

 ほんのちょっとだけだったので、とっても残念でした。

 っと話が少しずれてしまいましたね(^^;

 ”小雪”という名前はどうでしょうか?

 なにもないっておっしゃってましたけど、そんなことはないと思います。

 少なくともメールを書く事ができるのだから……」



 こうして彼女(彼?)との奇妙なメール交換が始まった。

 そして、それが思いもよらない、自分との戦いの始まりでもあった……。


                                   lead to #2


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