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なろう内における生成AI作品について思うこと

作者: ほうじ茶
掲載日:2026/04/23

※ 2026/6/9〜なろうでもAI利用状況表示が始まりますね!

 肯定派否定派どちらでも派ともに、読む際の指標になりそうです。表示は以下4パターン。

 ①AI直接使用:AIが生成した文章を本文へ直接使用しているケース。

 ②AI間接利用:AI生成文を下書き/素材として利用しつつも、作者自身が大幅に表現を変更しているケース。

 ③AI補助的利用:誤字脱字チェックやアイデア出し、資料調査など補助用途に利用しているケース。

 ④AI不使用:AIを使用していないケース。

 これでノンストレスで互いに棲み分けができますね。6/7の時点ではまだ作品設定画面上、該当チェック項目はないですが…6/9が待ち遠しいです♪

→ 6/10 実装確認!!

 最近、生成AI作品に関するエッセイがいくつかあがっています。

 いまやAIは日常のあらゆる場面で出会います。別になろうでも生成AI作品があってもいいんじゃないか、AIを使うのも作者の自由、そんな内容や、生成AI作品はちょっとという内容を見かけました。


 現状わたしは苦手派です。


 まず、生成AIについて。

 生成AI便利ですよね。チャッピーやジェミニを普段から使っている人も多いと思います。


 ただ生成AIで作られた物は、小説にしてもイラストにしても音楽にしても、基本的に誰かの創作物を食った結果です。著作権が切れた切れていないに関わらず無断で機械学習した結果がほとんどです。

 知らない間に著作権の侵害をおかしていたり、何気なく作った出力物をネットなどに挙げた結果訴えられるリスクがあると理解して利用する必要があります。


 また、AIを使うと比較的安価に、短時間で高品質なイラストや文章を大量生産することが可能です。自分で調べたり悩んだりしなくても、時間をかけずに簡単に成果物だけを得ることができる。タイパとしては最高ですよね。

 ただ、明確な法整備のないまま、勉強元になったデータを無断で食われたクリエイターへの補償や還元がないままAI利用者が利益を享受する状況が続けば、クリエイターの中には廃業する方も出てくるでしょう。生成AI作品を擁護し、生成AI作品が氾濫した結果、自分の好きな絵師や作家が筆を折る原因になってしまうかもしれません。

 最近の話題だと、綾辻行人氏の作品の続編を生成AIで作り、勝手にAmazonで販売していたケースがありました。生成AI作品では、人が誰かの作風に憧れリスペクトして模倣するのとはスピードも量も異なり、誰かが積み重ねた工夫や努力を無断で吸い上げ、金儲けに利用する悪質な事例が散見しています。海外では生成AIに関して訴訟も起きていますし、今後どういう論調になるか注視する必要があると思います。


 なにより、なろうにある生成AI作品と思われるものは質が低い。句読点がおかしかったり、話が続くほどに矛盾点が増えていったり、文章自体がおかしい小説が多く、人が創作する以上に不備が多い印象です。

 だからなろう内で生成AI作品を読みたくないという人がいるのではないでしょうか。生成AI小説が増えた結果、なろうランキングの質が下がり、読者の読書体験の質自体も下がったから。

 数年前まで生成AIのイラストは手がうまく描けなかったものですが、最近ではその違和感を克服しつつあります。いつかは生成AI小説も違和感なく読める品質で書けるようになるかもしれない。でも、それはいまではない。

 生成AI作品が星新一賞を席巻なんてニュースを耳にしたことがありますが、なろう内の生成AI小説はそんな高品質には至っておらず、チアーズプログラムを目的に乱発しているだけとしか思えないような、AI出力後に読み返しもしてなさそうな品質の作品ばかりが並んでいます。

 サクッと読める文章量でザマァを大量に読みたい方や、なろうにそもそも質を求めていない文章多読型の方など、生成AI作品大歓迎な方もいるでしょう。

 でもわたしは、矛盾が多すぎるいまの生成AI作品を読んでいると読書自体を楽しめない。矛盾があっても読ませる勢いや熱量のある生成AI作品は、現時点でのなろう内にはないように思います。完結済みと短編しかランキングを見ていないので、連載作の中にもしかしたら生成AI小説の良作があるかもしれませんが。

 


 日常で文章チェックにAIを利用する。大いにOK。

 調べ物にAIを利用する。提示された内容の正誤判断ができるなら、それもまたありでしょう。

 創作や日常のスケジュール管理にAIを使うのも、愚痴の吐き出し先として使うのもありだと思います。

 でも、AIを使ってフルクリエイトした創作物を、自分だけで楽しむ範囲を超えてお金儲けに利用するのには違和感がある。

 法的にグレーな状況で、作成後読み返しもしていなそうな創作者の愛がなさそうな作品に辟易してるだけともいえます。

 小説は人間が書くべきなどという、そんなおかしな流れはないです。。


 生成AIを使う使わないは作者様の自由。

 なら、読者側にも読む読まないの選択肢があってしかるべきでは?

 生成AI作品でクリエイターの方たちが機会損失を受けているかもしれないとひっかかったり、法整備も整っていない中金儲けのために生成AI作品を利用する作者の倫理観が受け付けられないと感じたり、なろう作品の質の低下を理由に生成AI作品を苦手に思うのも、また読者の自由です。


 運営様はぜひとも、肯定派と苦手派が棲み分けるためにも生成AI利用作品タグを実装してほしい。

 穏便に棲み分けをさせてくれーーー……

数年後には意見が変わっているかもしれないけれど。

ちょっと思うことがあり勢いだけで書き殴りました。幾分すっきり。


※ 帳簿を整える話に辟易し、会話らしくない短文会話の連続に嫌気がさし、現時点でなろう内にある生成AI作品(推定)を品質が低いと判じました。だって侯爵令嬢の誕生日の晩餐メニューがスープとパンとケーキだけって、侯爵家のシェフは何をしているの…みたいな現実的な矛盾をそのまま載せているんですもの。他にも今まで話題にも上がってなかった単語が脈絡なく不自然にポンとでてくる気持ち悪さも酷い(「わたし商会で働けます」をうけて出る次の文が、「(息子は)跡継ぎではない」に、なぜなる?)。

 ただ一点。わたしがどなたかに感想等でAIの使用の有無について凸ることはありません。凸られても相手様が不快でしょうし、そこで争う意義を見いだせませんので。また、このエッセイにAIフルクリエイター叩きを促す意図はありません。できれば棲み分けたい、ただそれだけです。

 こちらのエッセイで気分を害された方には申し訳なく思います。このエッセイが不快だった方は遠慮なくほうじ茶のミュートとブロックをお願いします。

※ EU AI法が2026/8/2に本格施行されることになったようです。透明性義務を目的とし、個人は原則対象外で商用目的を対象とした法律のようですが、AIを巡る動向として気になる方はチェックしてみてもいいかもしれません。

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