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14.初めてのデートで夏祭り

次のお茶会の前日、第4王子は女の子にどうやって夏祭りに誘うか悩みに悩んだ。

藁にもすがる思いで男爵に相談したが、その男爵ですら怪しいものである。

男爵は夏祭りをペイできるよう、若い頃を思い出してアドバイスをした。

とはいえ、娘同様の女の子を誘う口実をなんでアドバイスしなきゃいけないんだと心の中で思った。


お茶会の日、第4王子は花束を持って女の子の家を訪れ、ど直球に夏祭りに誘った。

「もしよかったら、一緒に夏祭りに行かない?」

(アドバイスは役にたったのか?)

女の子は「はい!」と元気に満面の笑みで答えた。


お茶会で「夏祭りではいつもよりオシャレな服を着ていこう」と話し合ったが、2人ともそんな服がない。領民に馴染みに馴染んだ結果であるし、ここに来た時には最低限の荷物しかなかった(ちょっと悲しくなっちゃった)。


お茶会が終わった後、またもや第4王子は男爵に相談しにいった。そして、魔術師の友達のお針子に頼んで、ペアの服を作ってもらうことにした。男爵は2人へのお祝いと今までの感謝としてプレゼントさせてほしいと申し出た。第4王子は男爵のことを心の中では父親と思っており、男爵からのプレゼントに感謝した。


9月の終わり頃の夏祭り。お互いにお互いの色の服を着て、まるで月と太陽の化身ように街を歩いた(第4王子はカモフラージュしてるが)。

領民はあたたかく2人を見守ったが、"もしこれで上手くいかなければ来年も夏祭りがあるのかな?ワクワク"とペイできなかった時のことを考えた。(ちょっとひどい)


2人で楽しく店を回り、食べ歩きをして、最後に魔術師による花火を見た。2人とも初めての夏祭りで、色んなお店を見て回れて、楽しめて大満足である。

そして、行きより帰りのほうが2人の距離が近くなったように見える...(気のせい!?)

第4王子は勇気をだした。「また来年も一緒に夏祭りに行こう!」恥ずかしくて下を向いたまま伝え、おずおずと女の子の顔を見た。

女の子は頬をあからめながら「うん!これからもずっとそうしたいな。」と伝えた。女の子も積極的である。

「僕もそうしたいな。」顔を赤くして第4王子も言った。そして勇気を出してエスコートを辞め、手を繋いだ。


夏祭りはペイしつつも来年も行われそうで、みんながwinwinとなった。


第4王子と魔術師、女の子、様々なプロのおかげで領民の生活が良くなり、男爵が私服を肥やさず流されるまま領を改善したおかげで様々な分野でスパイラルアップができた。

領民はこの4人を尊敬するようになったし、第4王子と男爵の息子が仲良しなことから、次代も安泰だと心から思った(がんばれ息子!)。

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