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12.キラキラした男の子と元気な女の子

女の子が引っ越してきたときから、男の子と女の子はご近所付き合いをしていた。

もともと波長が合うもの同士らしく、喋らず一緒にお茶をするだけでも心地よかった。

今はカモフラージュをしてるが、金髪碧眼の天使と銀髪翠眼の女神は対のようだ。

そばで見ていた魔術師は何かを察し、女の子を密かに護衛するよう、仲間に頼んだ。


いつもの雑談会とは違うある日、2人は定期的にお茶会をするようになった。

「今日も天気がいいね。君が作った紅茶がますます美味しく感じるよ。」はにかみながら天使は言った。

「そう言ってくれて嬉しい、ありがとう。」女神が照れるように答えた。

ただそれだけで、2人とも暖かい気持ちになった。


ほどなくして、自身が第4王子であることを明かし、女の子には本来の姿を見れるようにした。話を聞いた女の子は不幸だった2人が今では穏やかに過ごせ、巡り合わせに感謝し、幸せを感じた。


また、名前を呼び合う仲にまでなった。


そこからだんだん惹かれあっていく2人だが、起爆剤のようなものが無い。当て馬でもいいが、男爵の息子は早々に失恋し、今では友達なので当て馬すらできない状態である。ヘタレである。

男爵の娘は言い方によっては不敬罪になりそうな「キラキラしすぎてタイプじゃない。」とぬかした。ジミ専のようである。


魔術師はヤキモキしながら何かないかいつも考えていた。"夏なんだし、祭りがあればいいのに"と思った途端、男爵の顔が思い浮かんだ。

次回の雑談が楽しみになってきたが、せっかくだしサプライズ返しがいいだろうと思って、早速男爵家へ行くこととなった。

男爵はまたもや流されることとなる。

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