極メシ!!【見た事無い貝を食ってみたら脳がバグった話】
知らない方は初めまして、ご存知の皆様はお久し振りです、稲村某でございます。
さて、最近は特にコレと言った出来事も無く、平穏な日々を過ごしておりますが、油断禁物……今回はそんなお話。
今朝方、職場に商品のホヤが三陸から届きまして、早速開封してみたのですが、その一つに見慣れない貝が付着しとりました。
見た目は赤貝に似ているんですが、後端が斜めに切り落とされたような形状で、まるで欠けた所から新たに貝殻を付け足したような感じ。
しかし、どう見ても赤貝にしか見えない。だったら……食えるんでないかい?
……ならば、食してみよう。
早速、貝剥きでチャッと貝を開け、中身を取り出します。見た目は赤貝より青柳みたいなオレンジ色で、ワタの部分はキレイな茶色をしとります。一瞬、丸ごといっちゃおーかと考えましたが、流石に怖いので流水で洗い流してしまいました。
で、早速パクリ。
……うーん、歯ごたえは正に赤貝。サクサクとした食感がしっかりと感じられ、鮮度の良さが際立ちます。味は……
……おり? 何だ、この渋みは。
貝らしからぬ、まるで鉄を嘗めたようなしつこいアクに似た風味が舌先を痺れさせ、飲み込んだ喉までいがらっぽく感じられる。
うむむ、まさか【貝毒】か? と考えたが、どうにも違う気がする。
【貝毒】とは、一部のプランクトンに蓄積した毒性物質を、貝類が体内に取り込んで濃縮させ、それを食べた者が食中毒を起こす事。毎年、どこかで発生して調理関係者の中ではかなり有名な食中毒原因の一つに数えられています。しかし、これは吐き気や嘔吐、腹痛を伴う事が多く、味覚障害を引き起こす事は稀。
ならば、今の自分の身体は一体何が起きているのだろうか……味覚や感覚に異常が起きるなんて知らないぞ?
けれど、気分が悪くなったり、吐き気が止まらない訳じゃない。ただ、舌と喉がおかしいだけ(いやいやだけじゃねーっての)。
……ま、いーか。そう開き直り、一先ず用事を済ませる為に銀行へと向かいました。
で、その途中、肝心な事に気付いたのです。
さっきから、左側の喉と舌が痺れている筈なのに、稲村某は【右側の喉と舌】が痺れている、と認識していたのです。
これはつまり、神経を司る脳幹自体が一種の混迷状態になり、右脳の機能の一部が【舌と喉がおかしい】と感じている事を【右側がおかしい】と思っていた……そういう状態なのか? と。
結局、休憩時間の今になってもジワリと喉は痺れています。神経毒は呼吸器や嚥下機能も麻痺させるらしいです。稲村某、大抵の食い物は理解した上で口にしてますが、まだまだ知らん事もあるんだなぁ、と認識を改めてましたね。
さて、今回のお話はここまで。
皆様も、見慣れない貝は無闇に食べたりしないように! それと、少量では無害でも、量を多く摂取すると中毒を起こす事もありますので、暴食は控えましょう!!
ではではまた!!
その後、調べてみたら貝毒には、神経麻痺毒も存在するようです。但し、そちらは微量でも危険で注意が必要……いやいやそーじゃない。
真似しないでね!!
あ、そうそう。脳は右は左側の身体、左は右側の身体を管理していますので、混迷時は左右を入れ換えて感じる訳です。そこを追記しておきます。