41:名付け
「この子に名前つけてあげて」
ある日ミントが子犬を連れてきた。
「もしかしてタマゴから生まれた子?」
「そうよ。まだ子供だけど成長したら凄いんだから!」
「フェンリルが生まれるなんて思わなかったわ」
「フェンリル!!」
タマゴから生まれたのはフェンリルだった。まだ子供ではあるが、それでも強いとのこと。
「従魔こっちに連れてこれたんだね」
「アタシのスキルでいけたわね」
ミントのスキルが有効だったらしい。見るために向こうに行かなくて済んでラッキーとつっちーたちは思った。
「名前かぁ。俺たちがつけていいの?」
「こっちの誰かがつけたら名付け親で揉めることになるわ。それなら無関係のあなたたちにつけてもらえば問題ないじゃない」
「二人ならこの子を悪用しないし名案だと思うわ」
色々とあるようだ。
「つっちーなんてつけようか?」
「『スノウ』とかどうかな?」
「いいんじゃないかしら」
「素敵な名前」
「俺もいいと思う」
白い毛並みのフェンリルは『スノウ』と名付けられた。
スノウは嬉しそうに名付け親二人にすり寄る。
「なんかスキル取れた。従魔師?」
「俺もだ」
名付けをしたことにより二人は新たなスキルを得たのだった。




