19:ゴブリンでもわかる異世界言語(日本語版)
『ゴブリンでもわかる異世界言語(日本語版)』
これを読んで貴方もステキな異世界コミュニケーションライフを送りましょう
見た目はよくみる外国語の教材そのままだ。
そもそも前書きからして軽すぎる。
もっとこう厳かな感じじゃないのかと文句をいいたい。
「かねやんもう読んだの?」
「軽く読んで見たけど勝手に覚えるタイプじゃないみたい」
「学習用なのかな?それとも習得したら消えるタイプか」
「どっちにしても勉強する感じかぁ~。つっちー、お願い」
「いいの?もしかしたら1回で消えるかもよ?」
「勉強ヤダしいいよ。もしかしたらもっと便利なのあるかもしれないし」
「かねやんがいいならいいけど。そもそもこれ覚えたらスキルになるのかな?確かガチャってスキル系出ないはずでしょ?」
「そういえばそうだね。もしかして習得アイテムは別ってことなんじゃない?それを確かめるためにもつっちーには頑張ってもらわないとね」
「見た感じ日本語の訳とかあるしなんとかなると思うけど、これって他の外国語対応版もあるってことかな」
「そうかもね。俺が日本人だから日本語版ってことなんじゃないかな」
「…異世界言語って、スキルはあるけど使えてないよね?これってかなり凄いアイテムなんじゃない?」
「…つっちー、このままこの本残っても表には出さないようにしよう」
「そうだね」
新たな秘匿物が増えた二人だった。




