12:スキル検証:シェルター
一方つっちー
「これ結構ヤバいな…」
つっちーは個室に入り早々にスキルを試す。
すると目の前に鉄の扉が現れた。
中に入るとそこはワンルーム程の広さの部屋だった。
部屋の探索をする。
部屋自体は照明もないのに明るい。不思議だ。
総評として一言でいうと窓のないワンルーム。
バストイレ、キッチン完備とシェルターというより隠れ家といったほうがしっくりくる。
部屋のすみに正方形の箱があった。
箱に魔石などのエネルギーを供給することで部屋の設備を使用出来るとのこと。
バストイレ、キッチンを使うのにエネルギーが必要なのだろう。
スキル『シェルター』
・スキル保持者の任意でどこでも入口を出現させることができる。
扉を閉めると周囲から認識できない。
・シェルター内にいる場合、周囲の索敵から感知されない。
・スキル保持者が許可したものは入ることができる。
・スキル保持者が外で移動して中に許可したものがいた場合、移動した場所にシェルターが出すことが可能。
シェルターは固定式ではなく移動可能。
ただし、スキル保持者が外にいる場合のみ。
スキル保持者が中にいる場合はシェルターは移動しない。
・箱に魔石などの燃料を入れると設備バストイレキッチンなど使用できる。
燃料のエネルギーにより使用時間は変わる。
・外の様子は部屋のモニターで入口周囲のみ確認可能。
ただし、使用するには燃料も必要。
確認できた範囲でもかなり有用なことがわかる。
「これ色々悪用できるやつだ」
自身のスキルの有用性に危機感を持つつっちーだった。