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平凡だった男が英雄になるまで  作者: わはーる帝国の皇帝
第一章 生ぬるくとも強くなる
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第六話 新しい武器での訓練

剣を振るう、酷使した体を限界を超えるように

「ふっ…はっ…!」


もう一時間以上前から魔力は無くなり闘力はギリギリまで使っている。


毎日こんなことを続けているが1回眠ってしまえば覚醒したその時から軽い怪我ならば治るようになり、魔力と闘力も通常三日かかる所を一日で回復をするのだ。


なぜか訓練や模擬戦でできた傷は治りが遅いが問題ない、痛みに慣れて余程のものでは無い限り通常通り動けるように自然となってから何年経ったかは覚えていないがいつからか日々限界以上まで訓練している。


今日は武器の試運転も兼ねていつもより多く訓練をして聖魔剣の感覚を掴めれるように努力している。


手に馴染むなのもあってか既にだいぶ慣れてきている、あぁそうだ言い忘れていたがカツジンがサラっと言っていた空撃を試して見たがまだほぼ使えない。


理由は魔力と闘力が足りず三発撃っただけで魔力も闘力もほとんど無くなり威力も低い、良くてオークに対して効果があるぐらいだ。


カツジンは何を思って空撃にしたのか分からないがいつかまともに使えるようになるのを見せて礼を言うか。


やがて俺は満足するまでやり続け、気付けば日が沈んだ空と月が空に現れていた。


「もう少しやったら止めるか…」


痛む体はもう痺れが入っているがその状態での体の動かし方は知っているため訓練を始めた頃と変わりなく体を動かせれる。

乱舞を踊るかのように空想の敵の攻撃をいなしていく。

その姿は剣の技術が相当高いことがわかる、だがそれだけだ。


そこには才能がある者の力強さが無く技術だけが独り歩きしたような印象だ。


しかし覚醒そのときから比べれば遥かに成長しているのだ、正確には分からないがあの時から約二倍ほどの実力が付いている。


あとはもう二週間ほど経てばマジックウルフに挑戦してもいいかもしれない。


さて…と終わったな、俺はこのままの足で作っておいたご飯を食べて床に就く、明日は【魔闘】を聖魔剣に流すと決めて。








次の日、俺は住処の前で精神統一をしている。

戦闘中だと自然と入っていけれるがそれ以外の時はこうやって集中していかなければ上手く【魔闘】は出来ない。


それが終わり次の段階へと動く、ひとまず魔力と闘力は別々に流す。

これだけでも相当技術が必要だったが何千回とやっていくうちに少し意識すれば可能になったのだ、もちろんこれには利点がある。


それはいつでも魔法を使えるようになり魔力分の身体強化も入ることだ。


デメリットは特に無く、あるとすれば習得の難易度の高さだ、まぁ今の状態では身体強化以外は効果が薄いがな。


ついでに言うがただ単に身体強化するだけだと俺ほどになれば一切魔力と闘力は消費しない、剣に流してやっと微量に消費するぐらいだ。


無論、剣に流すのも意味はある、耐久力の増加と斬れ味の向上だ。



「ふぅっ…!」

準備が出来た、やるか。

魔力と闘力をギリギリまで近ずけさせ、剣のギリギリで押しとどめる。


「ふぅ…」

一呼吸置いてから一気に掛け合せる!

持って三秒、しかし脳も強化されているため少々短いが充分だ。


全身と剣から灰色の陽炎が溢れ出し、一気に振るう。

その剣からは灰色の斬撃が飛び出し偶然目の前にあった木を斜めに切り倒す。


続けるように一閃を繰り出し倒れかかっている木に追い打ちをかける。


【魔闘】は三秒も経たずに一秒で無くなり、斬撃を飛ばしたせいだと直感をする、しかし斬撃を飛ばさないようにする方法が分からないためカツジンに聞かないとな。


俺は襲ってくる痛みに身構えるがそれが一向に来ない、手を動かしてみても【魔闘】を使う前より良くなっている。


俺は直ぐに思い当たる、これは剣の効果だと。

おそらく聖魔剣に流して【魔闘】を使っている状態だと何かの効果で凄まじい自己治癒効果があると予想される。


「これは…かなり使えるな…」


まさかここまでものだとは…

一回カツジンに聞いてみないとな、材料にした聖獣がどんな能力を持っていたかを。


それに通常通り魔力と闘力を別々に流した場合だと打撃のような感じになっていたが【魔闘】だとまさに斬撃のようになり威力も申し分ない、これならばいち早く【魔闘】を使えるようにならなければ。


そんなふうに考えながら体も治った事だしオークやコボルトを狩りに行くか。


今日はこれ以上使ったら眠くなるため明日から【魔闘】の訓練の仕方を考えながら。






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