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森の精霊ドリアードの力!

兵士の階級は読者の方から意見を頂きました。

ネタの提供ありがとうございます!

森の精霊ドリアード様の許可をとり、グリーンウッド領の私達の住む城塞都市アルテミスにドリアード様の事を伝える事になりました。


「おい、森の精霊って本当にいたんだな?」

「美しい方だよな。マジで精霊って感じだ」

「それより、魔物を弱体化してくれるって本当か?」


色々と話が飛び交います。


カンッ!カンッ!カンッ!


魔物の襲撃を知らせる鐘がなりました。


「迎撃せよ!」


いつもの様に魔物と戦う兵士達は違和感を感じた。手応えが無さすぎる。


あっという間に魔物を全滅させた。


「あれ?いつもより弱くねっ?」

「ああ、手応えがないな?」

「これって、マジで精霊様の加護のおかげなのか!?」


それから何日か経ち、日に日に全ての兵士達が魔物が弱くなったと確信した。


「凄いな。これなら兵士の等級を下げて前線に出してもいいな」


うちの兵士には実力と実績に応じて等級制度がある。基本的に5級~1級でまず括られ、数が少ないほど実力がある。


5等級~4等級までは後方支援、城塞からバリスタなどで援護する。


3等級以上から直接魔物と斬り結ぶ前線に出る。

(冒険者ならBランク相当)


2~1等級から上級兵士となる。小隊の隊長など任せられる。

(冒険者ならAランク相当)


それ以上の『特級』などもあり、将軍などの指揮官に任命されている。

(冒険者ならSランク相当)


「でも、これはこれで危険ですわ。この弱さに慣れてしまうと、本当に危険な魔物が現れた時に対応出来なくなります」


「それなら、週に1度遠征に行かせるか?森の奥ならまだまだ魔物が手強いからな」

「それなら兵士達も緊張感を保てますね。エルフの里や獣人族の集落に物資を届ける定期便を作ってもいいかも知れません」


こうして、グリーンウッド辺境伯の一家がいなくても領地を守れる様だと判断したのだった。


そして、アーク王子に送る武具の用意も出来たので、1度王都へ出掛ける事になりました。


差し入れの武具の数が多いので、キャラバンを組んでの移動です!


そうそう、うちの馬車は豪華なんですよ?

還らずの森に生息する『ユニコーン』を飼っているのです!王都へ行く途中には、多くの方がユニコーンが引く馬車に見惚れてしまうのです。


それと、うちの一家は少し変わったペットを飼っているのですが、それはまた次の機会に紹介しますね♪


「アーク王子!グリーンウッド辺境伯爵様から手紙が届きました!」

「なに!グリーンウッド殿が?」


アーク王子は手紙を読むと驚いた。辺境を守る事に注力しているグリーンウッド辺境伯が自分を支援すると、正式に言ってきたのだ。

しかも、挨拶の為にここに向かっているという。


「は、ははは…………これはもう、勝ったな」


どんなに第2王子フォーマルが姑息な手を打ってきても、絶対的な武力の前には無力なのだ。アークは辺境伯の所に行って嫌というほどそれを実感したのだ。


「急いでグリーンウッド殿の一家を出迎える準備をしろ!客室も最上級な所を用意し、絶対に粗相のない様に、全ての者に通達するのだ!」


「はっ!かしこまりました!」


伝令の者が出ていくと、アークも急いで部屋を出ていった。


王宮の廊下を急ぎ足で進んで行くと、会いたくない人物に出くわした。


「おや、アークじゃないか?」

「………フォーマル」


亡くなった第1王子とアークは現王妃から産まれた。このフォーマルは側室から産まれた第2王子である。故に、フォーマルはアークを目の敵にしているのだ。自分に劣等感を持つが故に………


「フォーマル様と呼べよ!次期王太子に向かって無礼だろうが!」

「それはこちらのセリフだ。俺にも王太子になる可能性があるのだからな」


アークは元々王太子には興味なかった。このフォーマルが第1王子様のように、民に寄り添った政策を取るなら全力で協力して力を貸すつもりだったのだ。


しかし現実は無情な者で、貴族至上主義のフォーマルがゆくゆくは国王になれば、民は搾取されるだけの奴隷扱いされるだろう。


その為に、コイツを王太子にする訳にはいかないのだ。


「生意気だな?俺が多くの貴族達の支持を受けているのは知っているな?貴様は力のない民の支持が多いみたいだが、それがなんになる?もっと現実を見ることことだ」


フォーマルは言うだけ言うと行ってしまった。


「はぁ、こうして話すと本当に話が噛み合わないな」


軽くため息を付いてアークは目的地へ向かうのだった。





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