助けよう!
暑くて何もしたくない病が発生中~
(*_*)
国境を抜けて街道を進んでいく私達は、途中の森林の奥から悲鳴を聞いた。
バンッ!
私達は馬車から飛び降りると、急いで森の中へ向かっていった。
「ちょっ!待って下さい!」
慌ててジンさんも後を追おうとしたが、森の中では馬が使えず、降りて後を追ったのだった。
「あの人達はもう!カイはここに残って馬車を見張ってくれ!後の者はカウス様………というか、グリーンウッド家の方々を追うぞ!」
まったく、この一家は領主としての自覚はあるのか?と、思うジンであった。
一方、シュタタタッ!と、森の木々を避けて奥へ向かったシオン達は、森の奥で魔物に襲われている人達を見つけた。
「このまま斬り込む!」
「了解!」
脚を止めずに、人を襲っていた魔物を斬り伏せた!
「大丈夫か!」
よく見ると、ボロボロの服をきた平民らしき人達が10人ほど傷付き、地面に倒れていた。
「はぁはぁ………あんた達は……?」
安っぽいお手製の槍を杖代わりにしながら視線を投げ掛けてきました。
「悲鳴が聞こえてきたのでな。助けにきた!」
カウスの言葉に涙を流して感謝してきた。
「助けに…………これで助かる……」
周りを囲んでいたウルフ系の魔物を一掃し、急いでシオンは回復魔法を掛けた。
「もう大丈夫ですよ。ただあの方達は手遅れでした………」
10人いた内、6人がすでに死んでいた。人の獣人が半々といった所で、残りの4人も重症だったが、それよりも食べていないのか、ガリガリであった。
「何があった?詳しく話してくれ」
助かった人達に、携帯食を与えて情報を確認した。
「本当に助かりました。私達はこの森林の奥にある村の者です。村が魔物に襲われていて、助けを呼びに行く所でした」
この住民の話では、村が魔物に襲われた為、しばらくは籠城していたそうだ。国境の検問所に近いとは言え森の中の村の為、村の周囲は巨木の先を尖らせて取り囲んであった。入口を閉じて上から石を落として防いでいたのだが、一週間も過ぎた頃から食糧が尽き、まだ動ける若い衆が魔物を強行突破して、助けを呼びにでたと言うことらしい。
「なんて事なの!ジャガー国の兵士はどうしているのよ!」
「国境の兵士も魔物が活性化して、対応が間に合っていないと言っていたな。しかし、よく一週間以上も持ったな?」
魔物はたまに体当たりをしてくるが、本気で壊そうとしてこなかったそうだ。
「…………少し気になるな」
「ええ、ただ獲物が弱るのを待っていたのか………どちらにしても統率している者がいますね」
シオン達の空気が変わった。
「ジン達はこの人達を護衛しながら後から村に来い!私達は先に行って村を取り囲んでいる魔物を駆逐しておく!」
「「はっ!!!」」
グリーンウッド家はまた高速で村の方へ走っていった。
「あ、あの………あなた様方は兵士か冒険者の方では………?」
家臣としての礼を取ったジン達に村人は疑問に思い尋ねた。
「いや、違うぞ?ただの旅行客だ」
絶対に違う!!!
村人達は同時に思った。
「カストル、お前は右側から廻れ!私は左側を行く!」
「分かりました!」
「お母様は、森が燃えないように魔法を使って下さいね?」
「もうっ!わかっているわよ!」
娘に釘を刺されて膨れるスピカだったが、村の城壁が見えてくると、速攻で魔法を放った。
「荒ぶる火神よ!魔を打ち払え!『バースト・ボム』!!!」
ドッゴーーーーーーン!!!!!
入口に群がっていた魔物達を吹き飛ばした。
「お母様!?」
「大丈夫よ。入口の周辺は何もないし、これは村に助けが来た事を知らせる音よ♪」
なるほど。流石はお母様です!
こうして、ジャガー王国の国境近くの村を救うミッションが開始されたのだった。
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