新しい転送先です!
『シオン、ここには私の眷属が住んでいます』
守護精霊ドリアードの言葉にシオンは答えた。
『あれ?現状でも門が開けるのではなかったかしら?』
首を傾げるシオンにドリアードが続けた。
『いえ、前にお伝えしたように現在は帰りしか転移が使えません。しかし、ここなら戻ってくる事も可能なのです』
!?
『それってメチャクチャ便利になるって事だよね!』
『そういう事です♪』
シオンは、家族と相談すると言ってお母様の所へ向かいました。戦勝記念パーティーと言うだけあって、主役の私達は次々に話掛けられて中々お母様の所へ行けませんでした。
「ああっ!もうっ!」
少しイライラしながら、ようやくたどり着きました。
「あら?シオン、どうしたの?」
お母様は大勢の人達に囲まれ、とても馴染んでいました。どうしてだ!?
「実は─」
ちょっと聞かれたらマズイ話なので、耳に寄せてかくかくしかじかという訳でして………
「まぁっ!取り敢えず、このパーティーが終わってから詳しく話合いましょう。シオンも楽しみなさい♪」
お母様はそう言って大勢の人達を連れていってしまいました。お母様、私にはマネ出来ませんよ…………
はぁ~、軽くため息を付くシオンであった。
そして、パーティーも御開きとなりました。
「はぁ~疲れた………」
ろくに料理も食べれずクタクタになりました。
私以外の家族はいい感じにパーティーを楽しんだみたいで悔しかったです!
王城の一室にて皆が集まり、ドリアードの事を伝えました。
「なんと!守護精霊様と契約されているのですか!?」
国王様や王妃様が驚きました。
「ええ、守護精霊ドリアード様のおかげでグリーンウッド領の、還らずの森の魔物が弱体化した事で今回、こちらの援軍に来る事ができたのです」
「シオン、ドリアード様に出て来て頂いたら?」
!?
「こ、ここに現れると言うのですか!?」
精霊とは神の使いと言われているので、国王様が驚くのも無理はない。
『ドリアード様、顕現できますか?』
『わかりました』
パァー!と、光ったと思ったら守護精霊ドリアード様が現れました。
「御初に御目にかかります」
ドリアードの神秘的な雰囲気に国王様達は息を飲みました。私達も初めてみた時は同じ状態でしたからね♪
「これは想像以上でしたな………」
「ええ、流石は英雄と呼ばれる御方達ですわ」
ローズガーデンの王族達は納得したように頷いた。
「それでは本題へと移りましょう」
「本題ですか?」
シオン達は転移で一瞬で移動できる事を伝えた。
「なんと!そんな魔法があれば、世界の仕組みが変わりますぞ!」
「ええ、そうですね。兵士達を直接、城へ攻め込ませることもできますね?」
!?
「故に、この魔法はグリーンウッドの方々しか使わせるつもりはありません」
「そ、そうですな。確かにこれは秘密にしておいた方がよいでしょう。それで、本題とは?」
ドリアードは、まだ帰還専用の事を伝えてた。
「それでは、この王城であればいつでもグリーンウッド領と行き来できると?」
「ええ、先ほどはグリーンウッドの方々のみとお伝えしましたが、もし宜しければ秘密を守って頂けるなら、お互いの特産物の取引などに使っても良いかも知れません」
「そうだねー!お兄様がエリザ姫をグリーンウッド領で修行させたいって言ってたので、通うこともできますね♪」
「うん?ああ、そうだな。エリザ姫殿下もいつでも来てくれ。君なら前も言ったが1~2年もあれば隊長クラスのジンほどのレベルになれると確信しているよ」
「なっ………!?」
「我が娘が英雄クラスのレベルに!?」
「まぁ、まだうちの両親が新婚旅行を続けるみたいだから、その後かな?」
本当に、うちの両親はどこに行こうとしているのやら………
こうして、王族専用の住まいの一角に、転移専用の部屋を用意しいつでも行き来できるようになったのだった。
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