お城へ呼ばれました。
帝国の一部、高官幕僚達を捕虜として、多数の兵士を帝国へ追い返したのを見送った後、ユグドラの援軍グリーンウッド達はローズガーデンの王城へと呼ばれていた。
「うわぁ~!ユグドラの王城とは違って、凄く綺麗なお城ですね!」
「そうね♪見ているだけで癒されるようだわ」
ネズミーランドのような、白い外壁に蒼い屋根のお城に、薔薇の蔦が巻き付いているような模様が幻想的であった。
「ローズガーデンの観光名所だからな。この城の見える宿屋など大盛況だぞ?」
お城の案内をしているエリザ姫殿下がガイドのように説明してくれた。
謁見の間に入ると、大勢の貴族達が左右に並んでいた。ここまでグリーンウッド家の家族とジンさんを初めとした数人の指揮官級が同行しており、約40名はお城の入口付近にある部屋で待機中である。
レッドカーペットを進んで行くと、エリザ姫殿下が膝を付いた。それに習い、私達も膝をつく。
「国王陛下、ユグドラの援軍にして帝国軍の撃退に多大なる成果を上げましたユグドラの英雄カウス様とその御家族をお連れ致しました!」
胸に手を当てながらローズガーデンの国王に騎士として報告するエリザだった。
「うむ、面を上げよ。この度は過去に例を見ない帝国の大侵攻を退けてくれたこと、心より感謝する!」
ローズガーデンの国王様はユグドラの国王様と年齢が近いみたい。まぁ、同じくらいの子供がいるから当然か?
(アーク王子とエリザ姫は同い年です)
「はっ!ありがたき御言葉です。しかしながら我々はユグドラの国王陛下の命により、同盟国の援軍に来たに過ぎません」
お父様の言葉にローズガーデンの国王様の表情が変わった。
「ふっ、エリザやグラハムの言う通り謙虚な御方の様だな。しかし、貴公らの働きにより我が国は救われ、さらに犠牲者の数も軽微だという。これは何かしら褒美を与えんと、他の者に示しがつかないのだ。グリーンウッド家の御家族達には、何か欲しいものなどないだろうか?できる限りの褒美を用意しよう!」
う~ん?
こういうのが1番困るのですよね。私達の家は常に魔物の脅威に晒されていたので、清貧をモットーに過ごして来ましたから欲しい物なんて、余りないのですよね。
「では、国王陛下に1つお願いがございます」
おや?珍しく口下手なお父様がお願いですか?
「おおっ!何でも申してみよ!」
「では、この国で1番美しい薔薇園を見学させて頂きたい」
お父様!?
「なに?薔薇園とな?無論、そのくらいは全然構わんが、どうしてなのだ?」
「………恥ずかしい話、我がグリーンウッド領は還らずの森の魔物退治で、今まで領地を離れることが出来ませんでした。故に、我が愛する妻に新婚旅行をさせて上げたいのです」
お父様の言葉にお母様は顔を赤くして、両手を顔に当てて恥ずかしがっています。
もうっ!良い歳してこっちが恥ずかしいよ!?
「仲が良くて羨ましいな。よかろう!我が城の自慢の庭園を提供しようではないか!」
ざわざわ
ざわざわ
「陛下、もしよろしければ戦勝パーティーを兼ねたお茶会を開いては如何でしょうか?」
宰相さんが助言しました。
「そうじゃな。カウス殿はしばらくローズガーデンに滞在されるのか?」
「急ぎで戻る予定はありませんが、この後は別の国に行くつもりなので、長期の滞在は考えてないですね」
「では、明後日に戦勝会パーティーを開くので、本日はここで休んでいかれると良い。明日はこの王都観光してくだされ。エリザ、案内役を頼んでもよいか?」
「はっ!かしこまりました!」
こうして私達は立派なお城でお泊まりになりました。無論、配下の50人も一緒にですよ?
「やっぱりわくわくするわね~」
「そうだね♪」
私とお母様は綺麗なお城に泊まれることにわくわくしてました。
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