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格段の進歩

今日は二部あります。

 10月3日(火)


 皆さんにお礼を申し上げます。

このエッセイを始めてからまだ一週間も経っていないのに、私は格段の進歩を遂げることが出来ましたっ。

その成果を手にすることになった昨日から今日までの修行の変遷をご紹介しましょう。

なんだか今日は余裕ありげな態度に見えるでしょう。ふふふふふ。聞いて驚かないでくださいよっ。


《秋野の自画自賛》

⒈ 角と飛車の位置がすぐにわかるようになった。

   これ、笑い事じゃないのですよ。初心者アルアルです。(^^;)


⒉ 一手詰めの解き方

   四日前・・稲葉孝太郎さんの書かれた「将棋入門一歩前!」で

        新入部員の木原さんが解く、超初心者詰将棋が

        よくわからなかった。(笑)

   三日前・・「入門書」の一手詰め24問中12問を

        長時間かかってやっと解いた。

   昨日・・・「入門書」の残り12問を解く。

        しかし3日前よりも速く解けた!いえ~い。

   今日・・・もう一度「入門書」の一手詰めを解く。

        24問全部を一気に解けた。

        7~8問が時間がかかる。

        その内、2~3問は間違えた。(玉に逃げる場所がある)


⒊ 感想欄・コメント

   何人もの人たちが、応援やアドバイスを入れてくれる。

    これには感謝の言葉もありません。勇気づけられ、笑わせてもらい、

    そして毎日の修行に役立っているんです。

    言われたことを色々試してきたお陰で見えて来たものがあるのです。



 まずは、うちのパソコンゲームについて。

この人は高飛車で容赦なくて、プライドが高いめんどくさい男でしたっ。まず、秋月忍さんが言っていたコマ落ちをしてくれないのです。「コマ落ちをしたいなら人対人で遊べよ。俺は知らないから。」という態度です。そしてレベルワンのくせに徹底的に叩いて来る。親切初心者設計の全くない将棋好きの人のためのゲームだったのです。(;''∀'')

今日も秋月さんが「将棋ゲームも、タコ頭から賢いのまでピンキリだ。」と教えてくれましたが、うちの奴はプライドの高い賢い君だったのでしょうね。人間のツンデレは好きだけど、機械のツンのデレなしには困り果てます。


私は困って、しょうがないからドリルと「入門書」を読み込みながら、覚えたことを『待て』を多用してゲーム君に対応していくしかないか・・。と考えていました。

そんな私の『待て』に大きな声で【待てっ!!】がかかったのです。


 キラキラしいメロディーと共に天界から降りてこられたのは、謎の将棋仙人さまでした。

「『待て』を使ってはならんっ。考えずに直感で指すクセがついてしまうのじゃ。将棋が上手くなりたかったら、必ずしっかり考えて指すことじゃ。」


この言葉を聞いて、雷に打たれたようにハッとしました。

イラチの性格と感覚で突っ走る私の将棋に一番必要な言葉だったのです。


《将棋仙人の教え 1》

★ 指す前にどれだけの量を自分で読んだか考えたかで実力がついて来る。

★ プロ棋士は一局の対戦で体重が3kgも減るといわれている。

  それだけ考えるエネルギーを使う。

★ 後悔しないように精一杯読む、考えるというやり方が、

  最終的には強くなる。


ダダダダッダダァーーーン、チャラリン。

【秋野は『考える』教えを手に入れた】


なんと頭の中にキラリとしたメダルが輝き始めました。

「やったー、よおっしすぐにパソ君と対戦だっ!」

「待て待て、お前は慌てものじゃの。もう一つ大切なことがある。『詰める』ということじゃ。将棋というものは王様を詰まさないと絶対に勝てないのじゃ。この詰ませ方を知らねばならん。」

詰ませる?

「あっ、一手詰めならもうマスターしましたよ。24問、全部コンプリートしましたっ。」

私が自慢げにそう言うと、将棋仙人のこめかみがピクピクと動いた。

「バカもぉーーーーんっ!!」

将棋仙人はやれやれこいつはまったくとブツブツ呟いた後で、詰将棋のなんたるかを説明してくれた。


《将棋仙人の教え 2》

★ まず一手詰め200問を、見た瞬間即座に解けるようになる。

  次に三手詰め200問を、見た瞬間に解けるようになる。

  ここが最初の大きな壁。この壁を超えると見える世界が一変する。

  具体的に言うと、盤面の駒を動かさずに頭の中で何手も先が

  読めるようになる。

  これだけで恐らく初段になれる。

★ しかし詰将棋は合わない者もいる。

  辛ければ無理をしない事。


ダダダダッダダァーーーン、チャラリン。

【秋野は『詰将棋の極意』を手に入れた】


秋野の手には光り輝く「詰将棋ハンドブック」という巻物が現れた。

「おおおっ!これをやればレベルワン君に勝てるんですねっ。」

「そうじゃな。しかし先ずはハムスターと勝負をしてみてはどうじゃ。」

は? 将棋の世界にはそんな強いハムスターがいるの?

「どこに行けば、ハムスターと戦えるんですか?」

「ハム将棋はフリーソフトじゃ。インターネットで捜せばすぐに見つかるじゃろう。最初は10枚落ちをハムくんに頼んでみなさい。このハムスターに平手で勝てるようになったら恐らく3級の実力があるということになるの。」


無料! そんないい物がこの世の中にあったのかーーー。早く教えてよー師匠っ。


 私は最初10枚落ちをハム君に頼みました。

「あ、ハム君の陣地には歩兵と王将しかいない。ガラガラだ。これは楽勝だね。」

・・・・ところが、攻略に時間がかかる。うろ覚えの棒銀でも攻めあぐねてしまう。王様って意外と強い。しかしここ毎日将棋をしていた私は、長時間かかったけどなんとかハム君に勝利したのでした。

パパパパッパパァー♪

ファンファーレの音が胸にじんわり染み込みます。

勝った。初めて将棋で勝ったよーーーーっ。感涙(´;ω;`)ウッ…


ここで止めて寝ればよかった。

しかし懲りない私は、9枚落ちにチャレンジしてしまったのです。

そして「角将」にコテンパンに叩きのめされたのです。角1枚がこんなに強いなんて・・・。

意地になって、夜中の2時過ぎまで9枚落ちに挑み続けました。

だんだんと角筋が見えて来るようになった時、やっと一勝出来たのです。ヘロヘロリン。


翌日、再び将棋仙人にハム将棋について教えを乞うことになります。

さてどんな教えだったでしょうか。続きは次回のお楽しみです。      

9枚落ちハム君の攻略はどうなるのか。

そして将棋仙人とは誰なのか・・・。この謎は、旦那様に勝った時に明かされるでしょう。ニヤリ

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