ギックリ腰
転んでもただでは起きないババ。
ギックリ腰というのは、男の人がなるものと思ってました。実家の父親がよくギックリ腰をやっていたんですが、母親はやったことがなかったので自分も大丈夫だと思ってたんです。(←盲信)
ところが、運動会の疲れが取れないうちにエッセイや小説を、同じ姿勢のまま根を詰めて書き過ぎたのがいけなかった。
まったく歩けない状態になってしまったのです。(;´Д`)二日経ってやっとこれを書けるようになりました。
ベッドの中でトドかマグロ状態の要介護4ぐらいの私が何をやっていたかというと・・・。
なんと皆さん、詰将棋なんですよ~。
仕事を休んで介護をしてくれていたダンナーに呆れられました。
「詰将棋ハンドブック 一手詰」が300問中、今現在232問済み。閃くのも早くなってきている反面、難問もあるので考え込むこともあります。
そして私の3回目のダンナー戦を見た将棋仙人さまからも、対戦での悪手の見極めと新たな課題を提示されました。
☆彡将棋ソフトで先日のダンナーとの対戦を解析してやったぞ。
・・・なんとっ!テレビで藤井聡太くんが使っていたような解析ソフトなのかなぁ?プロ棋士が使うようなものであんなしょぼいダンナーとの対決を解析するなんて、ぎゃー恐れ多いーーっ。Σ(・□・;)
みっ、皆様も確認してみる?
<木星の四つの悪手>
★7七桂・・・ここは7七銀とした方が良かったぞ。
その方がしっかり守れるのじゃ。
★7九角・・・7八金の方が傷口が広がらないのじゃ。
【初心者は王より飛車(角行)を可愛がり】要注意の標語じゃな。
★4五銀・・・7九銀の方がいい。相手の「と金」をしっかり取っておくのが
肝要じゃ。
そうすると攻めも遅くなる。
★5八金・・・2三銀とすべし。同金、同飛成りで竜が作れた。
これが最後のチャンスになったかもしれん。
なんと、他にも挽回の道があったんだね。追い込まれた中でも良い手を探せる精神力がないと駄目だなぁ。昨日、何もできずにゴロゴロするしかない私にダンナーが見せてくれたのは、負け戦でも考えて考えて良い手を探す藤井聡太四段(十五歳)の姿を取材したN〇K特集でした。なんと藤井プロは勝っている対局でも自分がミスを犯した時には物凄く自分を責めていたのです。
「どんな時でも、良い手を探す。」これは、人生にも必要な教えかもしれません。
☆彡一手詰めだけではなく三手詰めも並行して修行すべし。
これにはびっくりでした。一手詰めが終わったら三手詰めハンドブックを買いに行こうと思っていたのです。慌てて「入門書」に載っていた三手詰めをやってみたら、途轍もなく難しかった。
なるほど、相手の良い手を読む訓練にもなりそうな感じ。
そう言えば、将棋部の木原さんが顧問の桂先生(「将棋入門一歩前!」by稲葉孝太郎)と『攻防の練習2』をするところがあるけど、相手のすべての手を予想して自分がどう指すか考えてたな。こういう訓練が三手詰めの中で出来るということか・・・。
さて、座れるようになって私が最初にやったのはうちのパソコンゲーム、宿敵レベルワンとの対戦でした。平手での実戦経験を積むべきだと思ったからです。
ふっふっふ、どうなったと思います?
それがなんと初回で勝てたんですよ!! 97手での勝利でしたっ。
ベッドの中で一手詰めを69問解き続けたからでしょうか? それとも、将棋仙人が言ってくれたことは本当だったのかしら?
「悪手以外は及第点の手だということじゃ、自信を持て。どうしても負けると強くなっているという実感は持てないだろうが、正直なところかなり強くなっておるぞ。勝負の行方だけを見るのではないぞ。良い手が指せたこと、詰将棋が解けたこと、そんなひとつひとつの喜びを大事にすることじゃ。自分を褒めてやれっ。」
うるうる( ノД`)師匠ッ、ありがとうございます! そのお言葉を胸に秋野は頑張りますっ。
強くなってる・・・へっへっへ。
そう思った秋野は、8枚落ちハム君と対決する自信を得ました。(単純)
前回、瞬殺されることになった飛車と角行への再びの挑戦です!
(*`艸´)ウシシシ ごめんねー、勝っちゃうかもぉ。
と対戦してみた結果・・・瞬殺。あれぇ?と思って慎重にやっても瞬殺。頭に来た私は、またやり過ぎて今度は肩が痛くなったのでした。
ダンナーに叱られたので「そんならダンナーがやってみてよっ。8枚落ちハム君には誰も勝てないよっ。」
と反論すると、ダンナーがしぶしぶやってくれたのです。
「こいつ、強いなぁー。」
とダンナーも感心していたので、さすがに勝てないだろうと思っていたら、なんとだいぶ追い詰められていたのに、危機一髪で盛り返して勝ったのですっ!
びっくりしました。放心しました。それにダンナーが考えている時間が私の10倍はある。
「どうやって勝ったの?棋譜を書くからもう一回やって!」
8枚落ちハム君に勝つためにはプライドもなにもありません。敵にもすがる秋野なのです。(笑)
嫌がるダンナーに無理やり解説をさせながら棋譜を書いてみて、感心しました。
こうやって戦ってるんだー。どーりで勝てないはずだよっ。
なんと今回ダンナーの頭の中を覗いて、びっくりしたことが何か所もありました。そして、私がしたアドバイスを退けられた理由も聞いて、なるほどなぁと思ったのです。
二回目は、初回よりは危なげない手でした。・・・クソッ、やるたびに上手くなってるし。
ダンナーが指した手だけ書いときますね。
8枚落ちハム君に悩んでいる人は、やってみてくださいな。
後手ダンナー
2六歩・3八銀・7二金・2七銀・3六銀・8六歩・8七歩打つ(これにびっくりしました。こうやって飛車を退けるんだね。)・4五銀・2五歩(ここで上がっていくんだ)・4八金(私はいつも玉の前に5八金としていました)・7六歩(ここでやっと角筋ですよ)・2四歩(ほら、まだあがってる)・同飛・1四飛(ここで香車の前を開けるとはっ。私なら左に振りそう)・3四飛・2二角(角の交換。勇気がいる)・1六歩・2一角・7三桂・3二角・1七桂・3六銀・2五桂・同銀(角を取った)・5二飛・2二歩・2一歩成り(なんと歩で桂馬を取った)・4一角打つ(ここで打つとはねぇ。私ならもっと早くに使っちゃいそう)・3二飛成る・2三竜・1二歩打つ・3二角成り
一度攻め込まれた時にも冷静に防いでいました。
私はこの棋譜を見ながら意味を考えて、何回も8枚落ちハム君と対戦してみました。そうして、ダンナーの戦法を頭に入れて、もう一度うちのパソコンレベルワン君と戦ってみたのです。
すると今度は57手で勝てたのですっ!!
1日で40手も簡素化できてる。Σ(・□・;)
世の大人たちがぼんやりとN〇Kの将棋解説を観ている意味が、やっと私にもわかりました!
あれ、ぼんやりしてたんじゃないんだねー。
みんな好手を自分のものにしていってたんだ。この歳にして知る真実。
「入門書」にプロの対局の棋譜が載っていた意味もやっと理解しました。関係ないと思って読んでなかったよー。(笑)
一つ覚えれば、また次の課題が・・・。
進撃のババ、まだまだ遠い道のりを歩んでいかなければならないようである。
※ 読者の石川さんが、プロ対応の棋譜を書いてくださいました。
ありがたいですねぇ。
この作品は大勢の将棋好きの方々と一緒に書いてきたようなものです。^^
手合割:金銀桂香落ち
上手:ハム将棋
上手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
下手:ダンナー
下手の持駒:なし
上手番
手数----指手---------消費時間--
1 4二玉(51)
2 2六歩(27)
3 3二玉(42)
4 3八銀(39)
5 3四歩(33)
6 7八金(69)
7 8四歩(83)
8 2七銀(38)
9 8五歩(84)
10 3六銀(27)
11 8六歩(85)
12 同 歩(87)
13 同 飛(82)
14 8七歩打
*これにびっくりしました。こうやって飛車を退けるんだね。
15 8二飛(86)
16 4五銀(36)
17 1四歩(13)
18 2五歩(26)
*ここで上がっていくんだ
19 1三角(22)
20 4八金(49)
*私はいつも玉の前に5八金としていました
21 3一角(13)
22 7六歩(77)
*ここでやっと角筋ですよ
23 2二角(31)
24 2四歩(25)
*ほら、まだあがってる
25 同 歩(23)
26 同 飛(28)
27 2三歩打
28 1四飛(24)
*ここで香車の前を開けるとはっ。私なら左に振りそう
29 1三歩打
30 3四飛(14)
31 4一玉(32)
32 2二角(88)
*角の交換。勇気がいる
33 同 飛(82)
34 1六歩(17)
35 3二飛(22)
36 2一角打
37 3三角打
38 7七桂(89)
39 3一玉(41)
40 3二角(21)
41 同 玉(31)
42 1七桂(29)
43 2七角打
44 3六銀(45)
45 1六角成(27)
46 2五桂(17)
47 同 馬(16)
48 同 銀(36)
*角を取った
49 2一桂打
50 5二飛打
51 3一玉(32)
52 2二歩打
53 3二歩打
54 2一歩成(22)
*なんと歩で桂馬を取った
55 同 玉(31)
56 4一角打
*ここで打つとはねぇ。私ならもっと早くに使っちゃいそう
57 1二玉(21)
58 3二飛成(52)
59 2二角(33)
60 2三龍(32)
61 1一玉(12)
62 1二歩打
63 2一玉(11)
64 3二角成(41)
65 投了
まで64手で下手の勝ち
自分、よく頑張った。☆*。