第一話 「赤くなっちゃうよね」
今日一日で全部書いているので少々展開がすごいことになってます。
「夢か…」
ってそうじゃなくてさ!え、なんだったの今の?は?
えー。
ま、ここでずっとキレてるわけにもなぁ……
「よし、学校行こう。」
俺は中田恭矢、いたって普通の高校二年生だ。
親から離れ一人暮らししている。
ちゃんとバイトだってしてるし、信頼し合える仲の友達?もいる。
いわゆる普通ってやつか。
でも、俺はただの普通じゃない。オタクだ。(自分でいうやつがいるのか?)
アニメやゲームなんかは誰よりも好きっていう自信はあるし、腕もある。
一度は二次元とか異世界に行ってみたいとか……無理だな。うん。
しばらくすると高校が見えてきた。電車通学とかそういうわけではなく、
地元の高校を普通に通っている。
わざわざ他の地域に行く必要は別に無いからな。
校門を通り、玄関へと向かう___
その途中、強風が吹き荒れた。
「そなたは、この世界を面倒だと思うか?」
……!?
「返事が欲しいのだがな、まぁいい」
何だこれ?
「後でまた聞きにくるからのー、待たせないことじゃな。」
えっと……
「はああああああああああ!?」
やべ、大きな声出しちまった。
周囲からの視線が痛い
いやいやいや、え、なんなの?今朝の夢といい、今のだってさ!
面倒……か。
そりゃ何度も思ってきたさ、何一つ良いことなんて無かった。
人生楽しく過ごせてきたことなんて…
「じゃあ、来たらいいんじゃないか」
頭の中にあの女の声が聞こえた。
エスパーかよ。というか……
「お前、一体誰なんだ?名乗るくらいしろよ。」
すると目の前にその姿が現れた
肌は雪を欺くようなくらい白くきめ細やかなものであり、そして黄金に輝く金髪、スタイルも良く10頭身はあるだろうか。
目の前に降り立つとその大きいむn((殴
「いやらしい視線を向けるでないぞ……。まぁ、名乗らないわけにもいかないからなぁ、よしいいだろう」
なんでこんな上から目線なんだこいつ。
一発殴りてえ
「我はイブシード・ハイ・リアス……。第十二神のうちの1人であり、その中の我は第四神にあたる、司るものは運命。そなたのこれからを決めるために来たのじゃ」
「……これから?」
「ああ、そうじゃ。そなたのこれからを変えるために…まぁ上の命令じゃがな。とにかく!どうするぞ?」
そんなこと急に言われてもなぁ。でも今が自分にとって合っているか、っていわれたら合ってないし…。一つ聞いてみるか。
「えーと、イブシード・ハイ・リアスさん?」
「イブでいいよ、何だい?」
「え、じゃあ…イブ、もしこれからを変えるとしたらどうなるんだ?」
イブはしばらく黙り混む、そして再び口を開くと
「はて、どうじゃろうな?」
「え?」
「我にもわからんのじゃ、なんせ上の命令だからのぉ。」
「いやいやいや、意味わかんねえよ!」
おもわず突っ込んだわ!わかんないってなんだよ、
「そうだねぇ、異世界に行くとかなんとか聞いてたような、聞いてないような……。」
「はっきりしようぜ、そこ」
「もう連れてく。」
「うん、そうだ。行こ、、、ってええ!!??」
いきなりのことに状況の整理がつかないままあたふたしていると
イブはそのまま続けて
「うん。なんかもうよくわからんからな、連れていった方が早いと我の勘が言っておる。」
眩い光で覆われる。地面には魔方陣が浮かび、イブは複雑な詠唱を始める
「地を司る神よ、我に力を。天を司る神よ、我に力を。天地融合し、その大いなるまでの力で出来た異空間。我は欲し、人々は求める。その旅を安全なものにせしよ旅を司る神よ。我は第十二神の1人なり。第四に値する、その力を持って命ずる…そなたら神よ我に捧げよ。運命の神イブシード・ハイ・リアスにその力を捧げよ。逆らおうとするならば罰を与え、忠実に値するのならば褒美を……」
「運命…『ゼロ・リターン』」
それは俺にでもわかるほどの膨大な魔力、いや神力とでもいうのか…
さすがは神だと感心してしまう。こんな力を持っているのが凄いと思い褒めようと思った、でも考えてみよう…
「ちょ!まさか!これって異世界に本当に行っちまうのか!!?」
「…え?そうじゃが」
おいおいおい!嘘だろ?これじゃあ学校も行けねえし、友達とも、あのクソみたいな親でさえも…もう会えねえじゃねえか
「その辺は大丈夫じゃ、我々第十二神のうちの第八神がどうにかしてくれるであろう。」
「だからエスパーかよお前は!」
「ふぇ?そんな能力あった覚えはないんだがなぁ。あ、もうそろじゃな。」
「なんだよもうそろって」
「ふふふ、異世界に着くぞ!掴まれい!」
え、着くって、え?え?えええええええええええええええええ!
「うおおおおおおおおおおおおおおおっ?!」
魔法のあまりの眩しさに目を瞑り開けた先には…!
「「何もな…い??」」
目の前は暗闇でなにも見えない。ありかよ…異世界に勝手に連れてこられたってのに。
「おっかしいのぉ、ま、いいや。灯光『シャイン』」
イブの手のひらに小さな光が灯されたと思うとその光は広がり全体の闇を掻き消した。
「ここは……、街なのか?」
視界を戻すと商店街が広がっているのだが人気が全くしない場所にいることに気が付いた。
「助けて!」
「ん?そなたは……」
「あ、はい!私は第十二神の1人、第八神のアイ・ギルフィアーナです。愛と統治を司る神なのですが……そんなことより!」
「アイアイだったか!なんじゃ、助けを求めて?」
「邪属達が!いや……邪神ほどのエネルギーを持つものを筆頭とした軍が!」
「そなたではなんとかできんのか!?」
「私程度の力では……イブシード様でなきゃ無理ですっ!」
「下がっておれ、じゃあ我がなんとかすればいいんじゃな?」
「はいっ!」
イブは異空間から杖を出したかと思うとそれを一振りした。
そしたら目の前の敵が一掃され野原になった。
「これでいいじゃろ、アイアイ大丈夫であったか?」
「はい!お陰で助かりました!」
「良いのじゃ、ホーホッホッホッ」
「じゃねえよ!!!なにさらっと解決してんだ!チートか!?」
いや、まじでチート。チートだって、だって一振り……
「知るか。んなもんどうだっていいじゃろ?」
「次行きましょう。」
「そうじゃな」
「って違ーーーーーーーーーーーーーう!!」
「なんじゃ、なんじゃ。文句あるのか?」
「召喚しといてさ、目の前野原にしたら意味ねえじゃん!」
そうだよ、野原にしちゃったらダメじゃん。なんの手がかりも無しにどうやっていけと……
「そこら辺は問題ないぞよ。」
「?」
「あ、はい!えっと改めましてこんにちは。私は第十二…」
「自己紹介とかいいからこのあとどうするか早く教えろよ。なんも出来ないからさ。あいつに勝手に連れてこられたからさ!」
「勝手に言ってればいいのじゃ。」
「あっ、はい!えっととりあえず私に付いてきてもらえませんか?」
言う通りに付いていこうとすると…
「一ついいですか?貴方は勇者の資格を持っていますか?」
「なにそれ。」
なに?俺勇者なの??
えっ初耳なんだけど、資格ってことはまた違うのか?
「まさか…!イブシード様もしや」
「え、えーとこれには訳があってじゃなぁ」
「言い訳とかいりません!また上様の命令をちゃんと聞いてなかったのですね!」
「だってあいつ話長いし……」
「むう。はぁ、いいです。貴方名前は?」
「中田恭矢です。」
「じゃあ恭矢、今からイブシード様が伝え損なった情報を今から直接脳に送るのでじっとしていてくださいね。」
「あ、はい」
その瞬間アイさんは羽織っていたマントを脱ぎ、美しい容姿を露にした。
イブとはまた違い、シルクのようにきめ細やかな肌に龍の刻印が刻まれている。
淡い桃色の髪が靡き、その翠緑の瞳はじっとこちらを向いている。
近づいてきたと思うと……って顔近い近いっ!
「顔が赤いですよ?大丈夫ですか?」
いやいや、そんな美しく可愛い顔近づけられたら頬染めちゃうって!
え、なにしようとしてるの。は、え、これって……
「少し額出してもらえます?」
「はい…」
その瞬間額にひんやりと冷たいものが……
触れているのか?目を開けたら大変な事態になる気がするからやめておこう。
当てているのは額だけじゃない。柔らかくて大きいものが、じゃなくて大きくて固くて痛
「っ!!?」
「なにを考えておるのじゃそなたは…。見損なったわい」
「はあ!?いきなり鈍器で頭殴るなよ!」
「じっとしていてくださいって!」
「悪い悪い」
しばらくするとアイさんは俺から離れた。
もうちょっとくっついていて欲しかったけどまぁいい。
「どうです?わかりましたか?」
「オーケーオーケー!ようするに勇者ってのを探しているんだよな」
「そうです、このままでは邪達にこの世界は征服されてしまいます。でもその邪達を完全に滅ぼせるのは選ばれた勇者にしか出来ない…」
「てなわけでじゃな、そなたにはこれからアイアイが始まりの国『クレアシオン』に転送させるから後は自分でなんとかせい。」
「わかったよ、勇者候補として生きていけばいいんだろ?」
「そうじゃそうじゃ!頑張るんじゃぞ!」
「それではいきますよ、転送『トランスファ』」
淡い青色に光に包まれ俺は二人の女神に見送られながら、
始まりの国『クレアシオン』へと勇者候補として向かうことになった。
始まりの国でどんな仲間と巡り会えるんでしょう。
楽しみですね