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◇俊也◇ 決戦前夜
西暦2030年、髪は死んだ…。
この世界は、ありえないようなことがさも当たり前かのように起こる可能性を秘めている。馬鹿らしくも大真面目に、本気で受け止めなければならない現実…。
まさに「現実は小説よりも奇なり」だ。
どうしてこんな馬鹿らしい世の中になったのか、どうして俺がこんな戦いを強いられているのか、今となっては考えるのも面倒だ。
ただはっきりしているのは、こんなふざけた戦いを早く終わらせなければならないということだ。
そして、必ずもう一度あの平穏な日々を取り戻さなければならないということだ。