第4巻 第33話 資質
風間乱丸の前に孔雀に変形した紅クジャと揚羽蝶に変形した蒼アゲハが現われた。
風間乱丸「孔雀って鳥知ってるぞ。確か飛べないんだろ?お前弱いんじゃね?」
乱丸は相手を挑発した。
蒼アゲハ「こ・・・こいつなんてことを!なめられてるわね!!私達!!」
紅クジャ「確かに私は鳥の能力の中では唯一飛べない能力者。じゃが、孔雀という鳥の生命力、神聖さ、そして長い羽の恐ろしさを知らない・・・“風の精神”“孔雀扇風”」
紅クジャは長い羽を伸ばして爆風を放った。
風間乱丸「・・・前が見れない。」
乱丸は目を開けられなかった。
紅クジャ「風を操れるお前でも対抗は出来ないだろう。風を操れる者が鳥の能力を持ち羽を自在に使えるようになると威力が倍増する。さらに私はそれだけではない・・・“死紅羽孔”」
風間乱丸「・・・!?」
乱丸の元に赤い羽根が次々に飛んできた。
紅クジャ「風に乗って勢いよく飛ぶ羽根はナイフのごとき鋭さを持ち、銃弾のような速さで相手を貫く。」
風間乱丸「ふぅ。」
乱丸は羽根を全てかわした。
紅クジャ「ちっ・・・全部読まれてたか。」
紅クジャは舌打ちした。
タケル「いいぞ!乱丸!!」
タケルは声援を送った。
蒼アゲハ「全くうるさい子達ね。」
蒼アゲハは黄色の燐粉を空気中に放出した。するとそれを吸った乱丸や拘束されてる功太達は身体の感覚が痺れ出した。
風間乱丸「動けねぇ・・・」
蒼アゲハ「安心して。別に死ぬような毒じゃないから。ただ、この燐粉には麻痺で身体の感覚を奪う作用があるから気をつけることね。そして・・・」
闘技場内に女戦士達が入ってきて弓矢を構えた。
蒼アゲハ「身動きも取れず上手く力の使えないあなたたちはここで死ぬしかない。まずは、あなたの大事な仲間達から殺してあげる。」
風間乱丸「やめろ!!俺達だけの決闘だろ!?勝負はまだ付いてねぇ。」
紅クジャ「うふふ。そんな約束初めから守る必要ないでしょ?」
風間乱丸「やめろって言ってるだろ!!」
乱丸が大きな威圧感を放つと女戦士のうちの何人かが気を失って倒れた。
赤星功太「こういうこと前にも何度かあったよな。」
朝倉利子「やっぱり資質持ってたのね。」
エリカサマ「ワラワと同じ“皇帝モード”を使えるとはどういうことじゃ?」
紅クジャ「まさか、この男も『覇王』と呼ばれる資質を持つ1人だったの?」
蒼アゲハ「まだ、自分じゃ制御しきれてないみたいだけど、まさかこの男が使えるなんて。」
風間乱丸「ごちゃごちゃうるせぇな。さっさと蹴りつけようぜ!!」




