第1巻 第3話 託された携帯
風間乱丸、赤星功太、朝倉利子、タケル、浅利剛、北沢風神、南海光一、沢田慎一、青柳龍馬、青柳遥香は国際指名手配されることとなってしまった。
赤星功太「なぁ・・・どうするんだよ?」
朝倉利子「これじゃ外とか出れないね・・・」
すると乱丸の家のドアを妹の洋子が勢いよく開けて中に入ってきた。
風間乱丸「おう・・・洋子お帰り。」
風間洋子「お兄ちゃん!!やばいよ!!」
洋子はかなりあわてていた。
風間乱丸「んな!?」
乱丸はカーテンの外を見て驚愕した。
松本裕「風間乱丸とその一味がそこにいることは分かっている。」
白戸次郎「俺の鼻で匂いを追ったからな。」
浜田守「ワタクシの能力で心の声を聞いてすぐに場所が突き止められました。」
白戸次郎「俺だ!」
浜田守「いいえ。ワタクシの能力で・・・」
二人は揉めていた。
原田桜「うるせぇ!!ちょっと静かにできないのか?」
乱丸の家の周りを月光の連中が囲んでいた。
風間乱丸「なんでお前らまで!!一緒に戦った仲じゃねぇか!!俺達が地球救ったんだろ?」
山崎耕史「それとこれとは話が別だ。さっさと出て来い。」
赤星功太「こりゃ・・・まずいな。」
風間洋子「お兄ちゃん!!」
風間乱丸「こうなったら・・・仕方ないな。」
乱丸はリビングの窓を大きく開け放ち窓の外に出た。
植田建「とうとう降伏する気か?」
赤星功太「皆、一斉に逃げるぞ。」
三浦翔「そうはさせるか!」
風間洋子「待って!その前にこれを渡さなきゃ!!たまたま空き部屋に置いてあるのが見つかったんだけど・・・」
洋子は何者かの携帯電話を乱丸に託した。
風間乱丸「ん?誰の携帯だ?」
風間洋子「もう忘れたの?私達にはもう1人兄弟がいた。そう・・・空君よ!」
風間乱丸「ちょっと待て!お前、あいつの正体が誰だったのか忘れたのかよ?」
風間洋子「空君は確かに神崎昴だった。でも関係ない。紛れもなく彼は家族だった。だから、片身としてお兄ちゃんに・・・」
風間乱丸「分かったよ。」
乱丸は洋子から空の携帯を受け取り仲間とともに遠くへ逃げた。
赤星功太「ハァハァ・・・ここまで来りゃ追ってこないだろ?」
朝倉利子「ねぇ、すごく今更なんだけどさ?その携帯普通に過去にオリンパスとやりとりしてた履歴とか入ってるのよね?」
タケル「うん。とくに消されたりもせず堂々と・・・」
朝倉利子「だったら初めから空君の記憶探るとき遥香のサイコメトリーとかなんて使わず普通に携帯の履歴みりゃ良かったんじゃない?」
風間乱丸「・・・なんか今頃気付いて普通にがっかりだな。」
乱丸は携帯の履歴を一つ一つ見ていた。
南海光一「おい・・・こいつ狂乱女帝エリカサマと恋人だったのか?うわっ・・・うらやましい!!セックスまでしてんじゃねぇか!!しかも、こいつ五月ちゃん・・・いや冥王星からバレンタインにチョコもらってるじゃん!!どんだけモテモテなんだ?イケメンだからって調子乗りやがって!!」
エリカサマからのメールには『昴、今日はワラワと原宿デートじゃ\(><)/その後は渋谷のホテルに泊まるぞ\(^o^)/その後はもちろん・・・(;´Д`)』と書かれていた。
北沢風神「てめぇはどこに目付けてるんだよ!!しかも冥王星もエリカサマもテロリストだぞ?」
赤星功太「あの女が絵文字使いまくってて気持ち悪い・・・」
朝倉利子「原宿とか渋谷とか思い切り人目につくじゃねぇか!!どんだけテロリストとしての危機感ねぇんだ!!」
南海光一「ん?・・・あぁぁぁぁ!!」
風間乱丸「ごくり・・・」
乱丸と光一は履歴を見て驚愕した。
北沢風神「今度はなんだ?」
風神は携帯を覗き込んだ。
北沢風神「嘘だろ・・・」
風間乱丸「なんで英樹さんとやりとりしてんだ?」
受信メールになんと久野英樹の名前があったのである。