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会話

第2話になります。初めてやってるから当たり前ですが小説作るのって難しいですね。。。

なんか普通じゃない人に出会ってしまった。


「こんな時間って、今18時ですけどね.....」


——いや、違う。

そんな話をしている場合じゃない。さっきまで動いていたはずの男が、動かない。

胃の奥がひっくり返る。

——これ、現実...?


「あーその人の遺体はこっちで処理するから大丈夫だよ」

「いや、大丈夫じゃないですけど!?警察は!?」


一旦落ち着こう。深呼吸だ深呼吸。


「フーッ...」


......なんで襲われていたのか、そもそもこの人誰なんだ。


「あなたなんで襲われてたんですか?」

「えっと、私のDNAが欲しいんだよね。たぶん」

「......それ、狙われてたってことですよね?」

「うん、まあそんな感じ」


そう言いながら、彼女はポケットから小さなケースを取り出した。

中から錠剤を一つ、迷いなく口に入れる。

——なんだ、それ。


「とりあえずあと10分もしたら、警察が来るからカフェでも行こうか」


こっちで処理とか言っておいて、カフェとか行っていいのか...?


「詳しい話はそこで、ね?」





そう言って彼女は歩き出した。

......結局ついていくしかない。


路地を離れて、人気の少ない通りをしばらく歩く。


「その羽と輪っかみたいなやつしまえるんですね」

「そ、自由自在に動かせるよ」


そして辿り着いたのが——

そんな彼女の話で、僕らはカフェにやってきた。どうやら彼女の行きつけのカフェらしい。

地元に、こんな雰囲気の良いカフェがあったなんて。

しかも、人がほとんどいない。


「お邪魔しまーす.....」

「お邪魔しまーすって、そんな他所の家じゃないんだから」


なんか笑われた。初めての場所に入る時は緊張してしまう。


「天動さん、ホットコーヒー2つおねしゃす」


.....いや、コーヒー頼むって言ってないんだけど。

少しして、天動と言う60代くらいの男性だろうか。その方がホットコーヒーを持ってきた。


「はい、天使ちゃんと男の子。ホットコーヒーね」

「ど、どうも...」

「ありがとうございます」

「ホットコーヒーで''ほっと''していってね」

「天動さん相変わらずダジャレ好きだね〜」


......今の、笑うところ?

反応に困って、とりあえず頷いてみる。

ミルクとガムシロはお好みでいいらしい。


彼女より先にコーヒーを飲んでいると、パトカーのサイレンが聞こえる。さっきの死体の処理か。


「うーん、どこから話そうかな」


ミルクをかき混ぜながら、彼女が言う。


「ていうか、名前言ってなかったね。」


一拍おいて——


「吾輩は天使である。名前はまだない」


「........はい?」


何言ってんだこの人。


「あれっ、通じなかった?これ結構ウケるんだけどな」

「.........どこでですか」

「大体の男の子はこれで堕とせるんだけど」

「いや基準おかしいですよ」


「ええい、もういいや」

「あ、諦めた」


......なんか、ツッコミとやらをしている気分だ


「で、あなたのお名前は?」

「いや、本当に私、本名ないんだよ」

「......え?」


僕はコーヒーを飲むのを中断して、手が止まる。


「市役所の申請とか、学校とかどうしてるんですか」

「そこらへんはね、赤月天華(あかつきあまか)で通してるよ」

「つまり、偽名を使ってると...?」


いや、普通にアウトなんじゃないか?


「まあそういうことになるね」

「名前の由来は?」

「ネットでそれっぽいの拾ってきただけ。天と華ってなんか可愛いし」

「雑すぎません?」

「まあ、そうかも」


適当だなこの人。


「自分は青凪空斗と言います」

「おっけ、青凪くんね」


「それで、赤月さんはなんで狙われていたんですか?」

「なんか堅苦しいなぁ、タメでいいのに」

「...そういうの、慣れてなくて」


「君、他言しないって約束してくれる?じゃないと——殺しちゃうかも」


笑ってるのに、目だけ笑ってない。


「そもそも他言する相手がいません」


一瞬の沈黙。


「えっ、あははははははは」


「........」


「ごめんごめん、ちょっとツボに入ってた」

「だいぶ自虐するんだね、面白い」


ひとしきり笑ってから、彼女は少しだけ息を整える。


「私の家は裕福じゃなくてね」


声が、少しだけ落ちた。


「小さい頃に、能力研究の施設に預けられたの」


「能力研究って.....東京と北海道にあるっていう」


「うん。私は北海道の方」


「旅行の途中で、そのまま施設に預けられた」


「あそこって、子供の能力をサポートする施設ですよね」


「そう、表向きはね」


「.....え?」


一瞬、言葉が詰まる。


「...全部がそういう場所じゃなかったんだよね」


ゴホッ


少し咳をしたあと彼女が言う。


カップに視線を落として


「まあ、私はちょっと特別だったから」


「特別...?」


「うん」


少しだけ間を置いて——


「だから、狙われてる」


「.....特別だから狙われていると」


「そ、さっき見たから薄々勘付いてるかもしれないけど、私の能力、普通じゃないんだよね」


「そもそも天使の人とか見たことないですし、普通なわけないですよね」


ゴホッ、ゴホッ.....


さっきより、強い咳。


「.....だいじょぶですか?」


「んー、まあ大丈夫じゃないかもね」


彼女はさっきと同じように笑顔を作り、コーヒーを飲み続けた。


——でも、その笑顔が、少しだけ怖かった。

読んでいただきありがとうございます。第3話はもっと深ぼっていきたいと思います。

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