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DEARーestー  作者: トーヤ


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10/17

高峰洸哉2.ライブに行くぞ1

かなり前に書いたものですが、

データが出て来たので、

手直しして投稿していきます。

「ねぇ、ライブって何時から?」


駅までの帰り道、美乃(みの)はオレを見上げて聞いてきた。


「あー、6時からだけど?おまえホントに大丈夫かよ?夜出れんの?」


まぁ、遅くなる分にはオレが送ってやるから、危なくはないだろうけど、親がいい顔するわけないよな、女の子だもんな。

オレがそんなことを思っていると、美乃は、


「だぁーいじょうぶだって」


と、軽めに、だけど結構キッパリと言った。


ダメなことはダメと言う美乃だから、ホントに大丈夫なんだろう。

そんなことを思っていたオレの耳に変な言葉が飛び込んできた。


「うわぁ、お似合いの2人」


とか、


「すっごい美形カップル」


とか......。


初めのうちオレは、オレ達のことだとは思っていなかった。


けど、周りにカップルらしい人影がなかったんで、オレ達のことを言ってるらしいと、気づいたくらいだ。


確かに美乃は“氷の美人”なんて呼ばれてるくらいだから、美形とか言われても問題ない。


ただ問題なのは、オレだ。

オレはカッコイイと言われたことがない、モテた例もない。

まぁカッコワルイと言われたこともないから、ごく普通なんだろう。


それに一緒にいる美乃だって、オレの容姿には一切触れない。

そんなオレ達を見て、そんなことを言う人の気持ちがわからない。

それに、事実とは大きく異なっている。

だから、


「なぁ、今の聞いたか?」


なんて言いながら、オレは吹き出すのを堪えている。


「今のって?」


美乃は何のこと?って顔でオレを見てる。


「だから、今すれ違った子達の会話。笑っちゃうよなぁ、オレ達が似合いのカップルだってよ。オレ達親友だっつーのになぁ」


正にオレ達は親友だ。恋人とは違う次元で成り立っている関係なのだ。


笑い出しそうなオレを横目に、美乃はそんなのどうでもいい、というようなカンジの相槌を打った。


駅に着くと、オレと美乃は左右に別れる。ホームが別なのだ。


「じゃあ、5時にココな。遅れんなよ、美乃」


オレが言うと美乃はわかってるわよって顔をして、


「そっちこそって、なんでココ?」


と聞いてきた。


「ライブハウス分かりにくいんだよ、場所が。だからココな」


たぶん美乃はライブハウスの位置関係のことを言ったのだろう。

オレが乗る電車の方向にあるからだ。


もっとライブハウスに近くの駅でいいんじゃないの?ってことを言いたかったのだろう。


イヤ、それでも良かったんだけど、ただそっちの駅は人の多い駅だから、会えないかもという、可能性を考慮しただけだった。

美乃が変なのに絡まれても困るしな。


それなら、多少オレの移動距離が増えるくらい、どうってことはナイ。


オレはじゃあな、と美乃を振り向き駅の階段を駆け上がった。

ホームに出ると、向かいのホームに美乃を見つけ、手を振った。

美乃は恥ずかしそうに小さく手を振り返してくれた。


そんなにオレと知り合いだと思われんのが、ハズかしいのかな......。


毎日更新予定です。

よろしくお願いします。

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