マドウ家
時は少しさかのぼってオウガ達が禁断の書庫に入った頃、別行動をとったアキカとミィナはマドウ家の入り口に立っていた。マドウ家に着くとマドウ家のメイド、シルナが待っていた。
「アキカお嬢様。お待ちしておりました。アスタ様は屋敷の中にいます」
「そう。ありがとうねシルナ」
アキカはシルナに言うと鉄扇をふところからだし、屋敷のドアを勢いよく破壊した。
「お久しぶりですわぁ。お祖父様」
アキカはそう言って中に入るとマドウ家屋敷の入り口近くにいたアスタがアキカを睨みつける。
「落ちこぼれが。これはなんのつもりだ?」
「何のつもりってお父様を助けに来たんだけど?」
「おちこぼれ風情がわしの息子を助けに来ただと?なめくさりおって!」
アスタは松葉杖を地面にこん!と叩くと地面から木のつるのようなものが生える。
「格の違いを見せつけてやるわ!この落ちこぼれが!」
「それは私のセリフよぉ。お祖父様」
アキカはアスタに鉄扇を向けるとアスタは笑う。
「ふん。そんなおもちゃでこのわしの魔法を」
「別にお祖父様の魔法を避けるなど大したことはありませんわぁ。ただ自慢の松葉杖を折ってやろうと思ってねぇ」
アキカはアスタに言うとアスタは魔法だした木のつるで攻撃し、アキカはアスタの攻撃を避けた後、アスタの杖をバラバラにした。
「ぬぁ!」
「あらぁ。ごめんなさい。バラバラにしてしまいましたわぁ。むかつきすぎて」
「お、おのれぇ!落ちこぼれがぁ!」
アキカはこけたアスタに近寄ると目の前に鉄扇を向けた。
「いつまで落ちこぼれとか言うつもりぃ?私に負けてるくせに」
「ふん。わしが全盛期なら貴様なんぞに負けんわ!」
「そうやって歳のせいにするとかださいわよぉ。お祖父様」
アキカは鉄扇でアスタをつこうとするとアキカの鉄扇が誰かにはじかれた。
「誰かしらぁ?」
「まだそいつをやらせるわけにはいかんぜよ。そいつはまだ利用価値があるぜよ」
アキカ達の前に現れたのは肌の色が緑色で顔は両目の色が黒く口は大きく開いており、体は片腕が注射器のような腕をしており背中からも二本、ツルのようなものが生え先端は注射器が特徴的な魔族だった。
「やっぱりシルナの調べた情報は本当だったのねぇ」
「ふん。やはりシルナは裏切っておったか。バルズルン殿。アラン第一王子はどうなされた?」
「アラン第一王子なら俺様の部下に任せたぜよ。俺様はあの人間よりお前の方が守るのを優先するぜよ」
バルズルンと呼ばれた魔族はアスタの体に腕の注射器をさす。
「お、ふぉぉぉ!」
「効果が出るまでには時間がかかるぜよ。しばらくは俺様に任せるぜよ」
「あ、ああ。頼む。今わしの体はかなり悲鳴をあげてるのを感じる。端的に言えばまともに動けん」
バルズルンは腰にかけていたサーベルを抜くとアキカに斬りかかった。




