アラン第一王子
「こ、これで、死ぬなら、少しは、よかったかも、な。良き死、だ」
「俺には良き死なんて理解できないけどな」
ガイはスカルザンの顔を掴むとスカルザンの顔から焼けていき、体は燃えて真っ黒になる。
スカルザンが死ぬと空間が消滅し、もといた場所に戻った。
「オウガ様。ご無事でしたか」
ちょうどサキナとブレイも入り口に集まっていた魔獣達を倒し終えたらしい。
「うん。ガイがいたからなんとかね」
「そんな。俺はマスターがいたからこそ無事なんです。マスター。ありがとうございます」
ガイはオウガに言った後、オウガ達は先に進む。城内にいた魔族はあらかたサキナとブレイで片付けながら進み、順調に王の間のような場所に着く。
ここまで順調すぎないか?まさか罠を?
「オウガ様。ここまできたらあとはバカな第一王子を倒すことだけ考えましょう。罠があればブレイを囮にすれば」
「し、師匠!それはないっすよ!」
ブレイがサキナに言った瞬間、ガイが王の間の扉を殴りあける。一番奥の王が座るべき場所には前にジガン第二王子の部屋で見たアラン第一王子がいた。
「お、おい!なんでこんな簡単に侵入を許している!おかしいだろ!」
アラン第一王子は隣にいる紫色の肌をした両腰に剣を装備し、肘から斧のような刃物がとびだしているのが特徴的なやつにいう。あれも魔族か。
「うるさいですよアラン殿。あなたは私が守りますからそこに座っていて下さい」
「ふ、ふざけるな!ここまですんなり侵入されてそんな言葉を信じれるわけ」
アラン第一王子の隣にいたやつはアラン第一王子を無視した後、地面にスカルザンが投げたような四角い箱を地面に投げるとオウガ達を中心に別の空間に転移された。
「ここならあのクソ王子の邪魔は入らない。私の名はルールドゥだ」
別空間に転移した瞬間敵の魔族が名乗るとサキナが前に出る。
「ルールドゥだっけ?あんた相当できるわね」
「ふ。まぁ嫉妬殿にあいつを任されたからな。七体の大罪魔族はここにはこぬよ。あのクソ王子との契約は果たしたからな。後は私のようなものをあてがっておけばいい。それだけよ」
ルールドゥは腰に装備してある二本の剣を抜くとサキナに斬りかかり、サキナはルールドゥの攻撃を剣で受けとめる。
「ほう。やるではないか。私の一撃をとめるなど」
「これくらいどうでもないわよ」
サキナがルールドゥに言った瞬間、ルールドゥの剣をはじきかえすと体をめがけて一閃する。
「はぁ!」
「そう簡単には終わらんよ!」
ルールドゥは肘の斧でサキナの剣をとめた。
「ふん!」
「はぁ!」
ルールドゥはサキナの剣をはじき、サキナごと後方に飛ばした。




