新たな大罪魔族
ーーそろそろ起きろ
誰かが俺の名前を呼ぶ。俺は誰かに呼ばれた後、目を覚まし違和感を感じる。
「ああ。やはりあの方の血は素晴らしい。嫉妬するほど美しい姿になったじゃないか人間。いや、同胞よ」
サイコは目の前にいた魔族、嫉妬のメイスに言われた瞬間、違和感のある自分の右腕を見る。義手をつけてあったのに義手は片腕からはずれており、義手をつけていた片腕から紫色の腕が生えていた。
「な、なな、なんで。なんで俺の」
サイコは自分の腕に驚いているとメイスが地面に転がっていたサイコの義手を破壊する。
「お、俺の義手!」
「もう要らないものだろ。こんな機械の腕は。お前にはいい腕が、嫉妬するほどドス黒い腕が生えているじゃないか。同胞」
「俺は、俺は魔族になんか」
「もう魔族として生きるしかないんだよお前は。それにお前にはメイス同様魔王様よりいただいた血を与えた。お前は禍々しい失敗作のような変化はしてないし嫉妬するほど力が溢れている」
サイコは確かに自信にいように溢れている力に驚く。こんな腕を生やすことになってもこれだけの力があれば......
「ぐっ!」
「お前はメイス同様魔族になったんだ。七体の大罪魔族に。ただはむかわないように魔王様は記憶をいじるようにしている。はむかう意志を感じた場合にさようするものだけどね」
「う、ぐぅ、ぐぅぅ!あ、頭がいた、痛い」
「さぁさぁさぁ!仲良くしようねぇ!新たな七体の大罪魔族。メイスが与えられた大罪の血は憤怒の血。お前はこれから憤怒のザイガンだ。ははは!ははは」
メイスは笑いながら言うとサイコは頭をおさえながらかなりの激痛がはしった後そのまま意識を失った。
オウガ達はロウとアキカの戦いを見て数時間、アキカはやがて白旗をあげる。
「やめるわぁ。主人ごめんなさい。私じゃこいつには全力でやらないときついわぁ」
「お、やめてくれんのか。助かるぜ。俺も本気出すとやばいからな」
アキカはロウを睨むがロウはなんとも思わぬ表情でアキカに背を向けた。アキカが降参した時点でオウガ達、ラーシア、アラタはロウ達のところに移動する。
「有意義な時間にはなった。お前らは俺たちの戦力に満足か?」
ロウがオウガ達に聞くとサキナは
「あなた達は確かに強い。組む件に関しては受けてもいい」
「おめがねにかなったならよかったよ。ま、今日は疲れたから日をあらためようか」
「そうだね。そうしようか」
オウガはロウ達に言った後、ロウ、ラーシア、アラタの三人は先に出ていき、ロウ達が先に出た後にオウガ達も地下闘技場から出た。




