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英雄級冒険者、ギルドマスターになる〜僕の実力は弱いのにギルドのみんなが過大評価している〜  作者: アークマ


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033 トウズの残した手紙

「ギルドマスターが自分にもしも何かあったらオウガさんに渡せと言われていたんです。この前は慌てて渡すのを忘れていました」


 受付嬢はオウガに言うとオウガはその場で手紙を読む。

 オウガへ

 この手紙を読んでいるということは俺様に何かあったということだ。俺様はカナカの調査の時、王に会い報告しようとしたが王は何かいつもとは様子が違った。何が違ったとかは具体的なことは説明できないが王は信用に値しない。魔族関連に関してはな。第一王子も同様だ。信頼できるのは第二王子だから会うなら第二王子にしておけ。トウズからと言えば大体話は通る。


 オウガのいる王国、ディスナイ王国には王、そして王の息子、第一王子のアラン、第二王子のジガン。第三王子のべデス。べデスはまだ子供だから王位継承権?とやらはなくてアラン王子とジガン王子でバチバチにせっているらしい。

 オウガはトウズの手紙を読んだ後、王都から出てすぐ近くのディスナイ王国に向かい、城へ向かう。


「はぁ。気がおもたいなぁ。まさかこんな大事になるなんてなぁ。でもトウズがいないとなぁ」


 オウガは城に向かう途中、筋肉のすごい見知った男と会う。


「あ!マスター!お久しぶりです!」

「久しぶりだねガイ。元気してた?」


 ガイ・ハカナタ。S級冒険者で拳で戦う男。トウズの弟子でトウズがもう教えることはないと言っているのにトウズに教えをこうバカである。ちなみになぜかオウガのことも慕っている。ギルドマスターじゃない時からマスターと呼ぶくらいだ。


「マスターはこんなところで何をしてるの?」

「ガイこそこんなところで何してるんだ?」


 オウガはガイに聞くとガイは元気よく


「俺は王国と王都のパトロール!それで悪人がいたらぶん殴ってる!」


 ガイはオウガに言うとオウガはガイは平常運転だなと思った。

 ガイは冒険者になる前は普通の家庭に生まれた。ただ普通の人と違うところというか欠点的なものを言えばあまり我慢のきかないやつで少しむかついた相手は普通に殴ったり、人を簡単に信用しすぎたりだ。いいやつではあるが我慢がきかない子供みたいなやつだ。


「ガイ。悪人がいるからって殴っちゃいけないっていつもトウズが言ってただろ?」

「なんでだマスター?悪人は殴るに限るだろ?てか殴らないとダメだろ?」


 オウガはガイに言うがガイは疑問にしか思っていない。オウガは軽く笑い


「ま、いっか。僕は今城に向かうんだけどガイはどうする?」

「マスターが行くなら行く!」


 ガイはまた元気よく返事をし、オウガはガイを連れて城に向かった。

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