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英雄級冒険者、ギルドマスターになる〜僕の実力は弱いのにギルドのみんなが過大評価している〜  作者: アークマ


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物を操る魔法

「扇子の中に、そんなものが」

「別に扇子の中にじゃないわ。だってこの細い切断糸は私の魔法で作ったものだから」

「は?お、お前は無機物を操作するだけだと」

「ええ。操作よ。ただの糸を鋭利な細くて切断できる糸に変えるって操作をしたのよ」


 アキカはズウェンダに言うとズウェンダは驚いた顔でなんてかアキカから逃げようとする。地面を這いながら。


「無様ねぇ。私多少本気出す時は真面目口調というかあんまりねっとりした喋り方はしないのぉ」

「そ、それがどうした」

「あんたは強いと思って真面目に相手してあげたけど本当拍子抜け。あんた、魔族でしょ?」

「な、なんでそう思う。わしは人間の体を」


 ズウェンダはアキカに聞くとアキカは残りの片足に扇子を向け横に振るうと残っていた片足も切断され、ズウェンダはダルマ状態になる。


「ぐ、う」

「まずその状態でも逃げようとする人間はなかなかいないわぁ。普通なら痛みのあまりにもがき苦しんだりしてるからぁ」

「そ、それは、人によるん、じゃないかな?生きたいと思えば、こういう行動を、とるかもしれない、し。それに痛みに、鈍感な、やつとかも」

「そうねぇ。それはあるかもしれないわねぇ。でも呪具とか、その暴食?の能力とか、あの方とかさ。私達のギルドがその情報を知らないのにアクレウスって聞いたことないようなギルドがそんな情報知ってるわけないじゃない」


 アキカはズウェンダに言うとズウェンダはニヤリと笑い


「ふ、ふふ!ははは!」

「何?何かおかしいことでも?」

「いやいや。おかしいことはないよ。ただわし相手に時間をかけすぎたなって」


 ズウェンダが見ている方をアキカは見るとそこには髪の毛はロングで色は赤色。肌の色は茶色で腰に一ふりの剣を装備している男がいた。


「ズウェンダ。迎えにきたぞ。魔王様がお待ちだ」

「ふ、ふふ。暴食様。わしはここまでです。ですからわしを食べて下さい」

「私は部下を食べる気はない。食べるならそこにいる女だ」


 暴食様と呼ばれた男はアキカに言うとアキカは


「残念ながら私は誰にも食べられる気はないの。ましてや魔族の餌になるなんてごめんよ」


 アキカは扇子を構えると暴食と呼ばれている男に攻撃する。


「残念ながら私、大罪の魔族、暴食のガレオスにはそんなものは当たらない」


 ガレオスと名乗った男は手を前に出すとアキカの攻撃をとめる。


「何!?」

「私には攻撃は当たらないと思うことだ。大抵の攻撃は喰うからな」


 ガレオスはアキカに言った後アキカに腰に装備していた剣を抜き、斬りかかった。

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