暗殺者
「お、お前こそ誰だ！私はA級ランク冒険者のメランだ！」
メランは杖をかまえて言うと男は笑いながら
「笑わせるな。貴様のようなやつがA級冒険者だと？よほど王都のギルドは人材不足なのだな」
「ば、馬鹿にして！正義のもとに鉄槌をくだしてやる！ファイアボール！」
メランは魔法を詠唱し男に放つが男はメランの魔法を片手で受けとめる。
「な！」
「何をした？今のは魔法のつもりか？魔法とはこうするんだ」
男はメランに向けて巨大な火の玉の魔法を放つとメランは避けようとしたが片腕を完全に焼かれてしまう。
「っ！我が片腕を癒したまえ！ヒーリング！」
「ほう。回復魔法が使えるか。それはよい。いきなり死なれても困るからな。せっかく会ったんだ。殺させろ」
男はメランに言うとメランは男を睨みながら
「お前は、誰だ！」
「死ぬ前に名前くらいは教えておいてやろう。せめてもの情けだ。私の名はクランス・イヤー。覚えておくといい」
青い服を着ていた男、クランスはメランに名乗るとメランは驚く。
「クランスだって？ありえない。クランスは数ヶ月前に死んだと。もと暗殺者ギルドのギルドマスターだぞ？」
「そうだな。暗殺者ギルドのギルドマスターとしてのクランスは死んだ。今の私はただの復讐者だ。やつ、オウガ・サイトのせいで私は何もかも失った。更には強力な上級魔法の詠唱も難しい体になってしまった。だからな」
クランスは一気にメランに近づくとメランの腹部に手を近づけた。
「いいか？これが魔法だ」
クランスはメランに言った後メランは後方に吹き飛び激しく血を吐く。メランの腹部はクランスの魔法でぐちゃぐちゃになっていた。
「か、ぁはぁはぁ。わ、たしが、こんな、ところ、で」
「残念ながらお前は私に会った時点でもう死んだも同然。さらばだ」
クランスはメランの顔に手を近づけるのメランの頭は吹きとび、体は地面に倒れた。
「やはりこのような雑魚では私の実力はためせんか。待っていろオウガ・サイト。貴様だけはかならず私が殺す」
クランスはメランの死体を放置し、どこかへ去っていった。
カナカを探しに誘いの洞窟へいくもカナカはいなかったことをオウガはパルガイアーのギルドマスター、トウズに報告した後、オウガはギルド、レジェンドブレイズに戻り、数日休暇をとり、休暇をとってから一週間後、トウズがレジェンドブレイズに来た。
「よう。ギルドマスターはいるかい？」
トウズは近くにいたサキナとアキカに聞くと二人は
「オウガ様ならまだ来てません」
「主人はまだ来てませんわぁ」
「そうか。なら待たせてもらおうか」
トウズは二人に言うと近くの椅子に座った。
